2023年11月18日(土)、19日(日)の高知けいばの出馬表が発表された。競走数は当初編成どおり、18日が11レース制、19日は12レース制で開催される。
重賞競走「土佐秋月賞」
19日のメイン競走である7Rの重賞競走「高知ケーブルテレビ株式会社賞 第12回土佐秋月賞」(3歳・1600m)は当初編成通りの11頭フルゲートで行われる。
8月下旬の「黒潮菊花賞」でユメノホノオが3歳三冠を達成した今年の3歳世代。そのユメノホノオと高知では常にその2番手に終わったデステージョが5度目の対決となる。ともにこのレース以来で2か月半あまりの休み明けであるが、ユメノホノオの主戦を務めてきた吉原寛人騎手が門別での落馬事故の影響で騎乗できないため、ホッカイドウ競馬の石川 倭騎手が佐賀競馬場での期間限定騎乗中ながら高知に出向いて騎乗となった。ユメノホノオだけでなく高知競馬場での騎乗自体も初となる石川騎手がどのような操縦を見せるか。一方、デステージョは一時見られた出足の悪さが解消してきた感がある。宮川 実騎手とのコンビで何度も「ユメノホノオさえいなければ…」という競馬ぶりを見せており、世代最後の対戦で巻き返せるか。
これまでの世代戦の状況からも両馬の一騎打ちの構図が変わることは考えにくく、馬券の焦点としては3番手争いとなりそうだが、筆頭はマイル実績もあるサンマルーンになりそう。軽馬場であればストロベリーツーやマリンジェミナイにも3番手争いならワンチャンスか。
特別競走
18日のメインとなる10R「黒尊川特別」(B-1選抜馬・1300m)は編成からコクシネルが回避し11頭立て。前走が選抜の1~3着の4頭と前走1~3着馬で争われる。なお、メイソンジュニアは8月19日の選抜2着から休養明けで選抜に留まる形となる。
休み明け2戦目のキョシンタンカイとアイファーキングズが注目か。アイファーキングズは本質はこの距離ではなさそうだが、高知では好時計での勝利があり応戦は可能では。安定しているダノンアレーや元々JRAでは短距離だったナムラボスも圏内感。
19日の11R「トパーズ特別」(A-1選抜馬・1400m)は編成からガルボマンボとロードインファイトが回避し10頭立て。
軽馬場が予想されるだけにロイズピークの逃げ粘りは注目されそうな感がある。サノハニーも同様だが前走の準重賞の行きっぷりが今一つだっただけに中間の上昇があれば。ヒカリオーソとレベルスリーは行く馬を見る形になりそう。ダノンジャスティスは高知の馬場では穴馬的立場にすらなるが、軽い馬場ならという感も。
今週の「一発逆転ファイナルレース」
今週は両日ともC3級下からの記者選抜で開催。
18日は11Rが最終となり、C3-22記者選抜の1300m戦。編成通りの12頭で全馬3歳馬となった。
ブロードイメル、ウォーターレモン、コパノシャンソンの3頭が初めての記者選抜入り。全馬近4走以内に入着があり、ウォーターレモンは5走前に勝利している。先行できる馬がかなり揃っており、馬場もあいまって粘り勝負になるのかどうか。
19日の12RはC3-23記者選抜の1300m戦。こちらは編成からペイシャヴェニット、が回避となったが、18日9組に編成のピカケが移動し12頭フルゲートを維持した。
初の記者選抜は半数の6頭。近5走入着なしが5頭いる。脚質がはっきりした馬は見られ、馬場と展開を勘案してどちらの脚質を重視するかといったあたりになるか。
騎手の騎乗状況
19日の「土佐秋月賞」でユメノホノオに騎乗する北海道(現在は佐賀で期間限定騎乗中)の石川 倭騎手は3Rでエキストラ騎乗も行う。