
ダート短距離巧者が集う春の全国決戦!
基本情報
創 設
1998年
出走資格
・4歳以上
・高知所属馬は出走申込時直近の所属後1走以上
・地方他地区所属馬は出走申込時直近の所属後1走以上かつ規定日以降に重賞競走で5着以内がある馬
競走距離
1400m
出走頭数
12頭以内
負担重量
56kg(牝馬2kg減)
南半球産4歳1kg減
出走投票前日までに3歳以降の競走で
GI(JpnI)競走1着馬3kg増
GII(JpnII)競走1着馬2kg増
GIII(JpnIII)競走1着馬1kg増
本 賞 金
1着:3,000万円
2着:1,050万円
3着:600万円
4着:300万円
5着:150万円
(着外賞金:70万円)
今年度開催
農林水産大臣賞典
第26回黒船賞(JpnIII)
開催日:2024(令和6)年3月26日(火)
歴代優勝馬・競走成績
※競走成績は1998年以降
レースレコード
1999年3月22日 第2回
テセウスフリーゼ(56kg)
(牡8 [J]新関 力厩舎/[J]的場 均騎手)
1:26.0(晴・不良)
コースレコード
概要
高知けいばの根幹距離とされる1400mで争われ、当場唯一のダートグレード競走として行われる指定交流競走である。
格付はJpnIIIとはいえ過去からJRAの有力ダート短距離馬が数多く参戦しており、全国的なダート短距離路線の一翼を担う競走として認識されている。これは年明けから春先までの時期にダート短距離のダートグレード競走が少なかった事情にもよる。
2024年からは「全日本的なダート競走の体系整備」によってダートグレード競走の再編が行われたが、本競走は5月から2月に開催時期を動かした名古屋1500mの「かきつばた記念(JpnIII)」と間隔をとるかのようにわずかに後ろ倒しされた程度に留まっており、位置づけに変化はない。
1998(平成10)年に開催された第1回では地元高知所属のリバーセキトバ号が優勝する派手なスタートとなった。その後は高知所属馬の優勝はなく、兵庫からの遠征馬が2回、その他は全てJRA所属馬が優勝している。
高知けいばでは最高賞金額の競走であることに加え、JRAオープン馬が参戦する唯一の競走とあって、「高知県知事賞」が行われる年末年始開催に比類する一大イベントとなっている。また、優勝馬に優先出走権を付与する「黒船賞選考競走」を複数開催して地元・地方他地区馬向けに黒船賞を目指す路線を整備しており、有力馬の出走を促すだけでなく、高知けいばファンに対しては本番前から興趣を高める取り組みが行われている。
全国発売されることから、特殊要素がない限りレース単位では年間で最高の売上額を記録する競走であり、毎年大きな注目を集める一方、日常の高知けいばからは桁違いとなる大規模な経費も要する側面から、経営難の時代には本競走の継続の行方に注目が集まっていた時期もあり、経費捻出が困難と判断された2008(平成20)年には競走開催を事前に取り止めたこともある。
その後の開催では賞金減額等の経費削減も行われた一方、2010年代半ばから高知けいばの経営改善の流れが顕著となる中でも、しばらくは地元競走の賞典奨励費の改善が優先され当競走は据え置かれていたが、2022(令和4)年の第24回から本賞金の水準回復も図られ、2023(令和5)年の第25回には当初の水準である1着賞金3000万円に復している。
競走名の由来
土佐の志士として歴史に名を遺す坂本龍馬の運命を変えたとされる幕末の出来事「黒船来航」より。
かつて高知けいば公式ウェブサイトには、馬の交流競走がなかった高知けいばにとって、指定交流競走の創設自体が「激動の開国」であるという紹介文が記されていたことから、坂本龍馬由来だけでなく、競走の設定経緯にも通じる名称となっている。
出走馬選出基準
- 優先出走を認める馬
本年度「大高坂賞」優勝馬
本年度「黒潮スプリンターズカップ」優勝馬
本年度「だるま夕日賞」優勝馬 - 選考委員会による選考
騎乗騎手について
第25回(2023年)までの黒船賞では競走の実施細目の規定により、出走馬の所属ごとに、騎乗できる騎手を所属別に制限していたが、第26回よりこの規定は撤廃されている。
ローテーション

歴史
中央競馬と地方競馬の交流元年とされるのは1995(平成7)年だが、高知けいばにおけるJRA馬との交流競走は、同年度の1996(平成8)年3月12日に開催された「龍馬盃」(5歳以上JRA500万円以下/高知B級以下)が原点である(地方競馬全体での中央条件交流馬競走の開始は1994(平成6)年)。当初は「龍馬盃」と11月に「黒潮盃」(1997(平成9)年から)という2つの条件交流競走が行われるのみであった。
高知けいばが初のダートグレード競走として1400m戦の「黒船賞(GIII)」を創設したのは1997年度のこと。同時に地元重賞も「重賞競走の体系化」と呼ばれる大幅な改編が行われ、短距離路線が整備されている。
1998(平成10)年3月24日に第1回が開催。JRA5勝の元オープン馬ながら当時9歳で地元勢でも2番目の支持だったリバーセキトバ号が直線でJRA馬を捕らえ突き放す圧巻の走りで優勝。初開催のダートグレード競走で地元馬が優勝する派手な幕開けとなった。なお、他場開催も含め高知けいば所属馬がダートグレード競走を勝利したのは現時点でこの1例のみとなっている。
その後はJRA所属馬の優勝が続く中、2000年代に入り高知けいばの経営不振が表面化。その中で、黒船賞の存在が光明となったこともあり、第7回(2004(平成16)年)の次のレース「YSダービージョッキー特別」に出走したハルウララ号にJRAの武豊騎手が騎乗したケースでは、武騎手が黒船賞でノボトゥルー号(2着)に騎乗したことで、所属を問わず当日の騎乗騎手は他のレースにも騎乗できる規定を活用したもの。黒船賞同様に全国発売されたこのレースは黒船賞を超える売上となり、2021(令和3年)まで破られない1競走単位での売上レコードを記録。高知けいば存続の大きな鍵となった。
その後の道のりは険しく、第10回(2007(平成19)年)には楽天競馬がレースの冠スポンサーに付いた上で「かいばおけ支援金」と称した一般からの寄附金を募る策を取って実施にこぎつけたが、ついに翌2008年3月開催予定分の黒船賞は多額の経費捻出が困難との理由で実施取り止めとなった。
2009(平成21)年に第11回が行われた後は賞金等の削減が行われ、また同年7月に「夜さ恋ナイター」が開始されたことで売上減少の底を打ったこともあってか、黒船賞の存廃といった話題は聞かれなくなった。なお、2011(平成23)年3月14日開催予定だった第13回は出馬表も発表されていたが、直前に東日本大震災が発生した影響で開催中止となっている。
高知けいばの開催が通年ナイターとなった後も黒船賞は夕方の開催で行われているが、地方競馬IPATの開始をはじめとするインターネット投票の普及により、高知けいば全体の経営状況も回復した中、黒船賞の売上も増加。2021年の第23回で17年ぶりに1競走単位の売上レコードを更新、現在も黒船賞が1競走単位で、また同競走開催日が開催日単位での売上レコードとなっている。
レースはJRA出走全馬で上位を独占することは稀で、地方所属馬も過去3回優勝がある等、馬券に絡むことが比較的見られるレースではあるものの、第2回から第19回まで18回連続でJRA馬が勝利を収めるなど、JRA馬優勢の傾向は各地の古馬ダートグレード競走と同様である。
- 1998年
(第1回)3月開催の指定交流競走(GIII)・5歳以上別定重量1400m戦として創設
高知所属のリバーセキトバ号が優勝出走枠はJRA4頭、高知4頭、地方他地区4頭
1着賞金3000万円
高知けいば所属馬の優勝は現時点で当回のみ - 2001年
(第4回)馬齢表記の変更に伴い出走条件が「4歳以上」に変更 - 2007年
(第10回)格付け表記が「JpnIII」に変更 - 2008年当年の開催見送り
2007年11月発表
(当時の地方競馬情報サイト掲載のリリース→こちら) - 2009年
(第11回)開催再開、出走枠をJRA5頭、地方他地区4頭、高知3頭に変更
「黒船賞選考競走」開始選考競走は高知3競走、福山1競走
- 2010年
(第12回)出走枠をJRA5頭、地方7頭(高知3頭以内)に変更
賞金額見直し1着賞金2500万円に変更
- 2011年
(第13回)東日本大震災の影響により開催中止 - 2012年
(第14回)賞金額見直し1着賞金2100万円に変更、第23回(2021年)まで継続
- 2014年
(第16回)JRA所属のセイクリムズン号が3連覇達成
黒船賞選考競走が高知のみ3競走に変更管理する服部利之調教師、鞍上の岩田康誠騎手も3連覇
黒船賞選考競走の変更は福山競馬の廃止に伴う減 - 2018年
(第20回)兵庫所属のエイシンヴァラー号が優勝地方他地区所属馬初の優勝
JRA所属馬の連続優勝は18回でストップ - 2020年
(第22回)新型コロナウイルス感染症の感染予防及び拡散防止のため無観客で開催 - 2022年
(第24回)兵庫所属のイグナイター号が優勝し、黒船賞選考競走優勝馬初の黒船賞制覇遠征した「第19回黒潮スプリンターズカップ」優勝により優先出走権獲得
- 2023年
(第25回)前年に続く賞金額見直しにより1着賞金3000万円に復帰 - 2024年
(第26回)出走頭数、騎手の騎乗資格規定の見直しを実施出走馬の所属別出走枠数の規定、出走馬の所属に基づく騎乗可能騎手の制限を撤廃
傾向(過去10年)
2014年(第16回)~2023年(第25回)までの成績を集計し、傾向を分析する。
天候・馬場状態
過去10年では半数が不良、重馬場も4度。当日雨天は1度だが、事前に雨が降って水分を含んだ馬場となり、時計が出やすい馬場になることが多かった。第24回(2022年)は良馬場開催となったが、これは第10回(2007年)以来15年ぶりのことであり、レアケースに分類される。
天候 | 良 | 稍重 | 重 | 不良 |
---|---|---|---|---|
晴 | 1 | 0 | 2 | 2 |
曇 | 0 | 0 | 2 | 2 |
雨 | 0 | 0 | 0 | 1 |
走破時計
期間中の3着内馬の走破時計の分布を集計した。
唯一の良馬場開催となった第24回(2022年)の勝ち時計は1分30秒3。重馬場4戦の平均勝ち時計が1分27秒67、不良5戦の平均勝ち時計は1分27秒28となっている。唯一の良馬場開催は見た目にも乾ききった馬場で時計を要した。一方、重・不良馬場はいずれも1分27秒台と普段の高知1400m戦では見ることのない勝ち時計である。
3着内時計は良馬場を除くと1分27~28秒あたりに固まっている。1分26秒台は不良の第21回(2019年)で1・2着馬が記録したのみ。重はばらつきがあるが、不良は27秒台に集中しておりさらに時計の早い決着となりやすい傾向にある。
3着内馬走破時計 | 良 | 稍重 | 重 | 不良 |
---|---|---|---|---|
1分26秒台 | 0 | - | 0 | 2 |
1分27秒台 | 0 | - | 5 | 8 |
1分28秒台 | 0 | - | 5 | 4 |
1分29秒台 | 0 | - | 2 | 1 |
1分30秒台 | 3 | - | 0 | 0 |
単勝人気
地方ダートグレード競走は堅い決着が多いイメージがあるが、過去10年の単勝1番人気は3勝、連対率6割と高知の重賞の中としては信頼性が高くなく、2番人気の方が勝率、連対率とも高く着外も少ないため、こちらの方が連軸としての期待は増す感がある。また、2着は上位4番人気以内からのみ出ている。
なお、第20回(2018年)のエイシンヴァラー(兵庫)は9番人気、第22回(2020年)のラプタス(JRA)は5番人気で優勝しており、人気順=オッズに頼り過ぎるのは要警戒といったところ。
単勝人気 | 1着 | 2着 | 3着 | 4・5着 | 6着以下 |
---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 3 | 3 | 0 | 3 | 1 |
2番人気 | 4 | 3 | 2 | 0 | 1 |
3番人気 | 1 | 3 | 1 | 2 | 3 |
4番人気 | 0 | 1 | 4 | 3 | 2 |
5番人気 | 1 | 0 | 2 | 3 | 4 |
6番以下 | 1 | 0 | 1 | 9 | 56 |
所属
過去10年の所属別ではJRA勢が圧倒。2着馬はJRA所属のみ。地方勢の優勝は兵庫のエイシンヴァラーと第24回(2022年)のイグナイターだが、第1回から通算して2回しかない地方他地区馬優勝が全てこの10年内で達成されていることになる。
高知勢は過去10年で入着は時折あるものの、複勝圏内入りは第24回(2022年)のダノングッド3着の1度のみ。地方他地区の3着は第17回(2015年)タガノジンガロ(兵庫)、第20回(2018年)ブルドッグボス(浦和)、第23回(2021年)モジアナフレイバー(大井)、第25回(2023年)イグナイターと、いずれも当時の地方競馬でトップクラスの知名度を持っていた馬たちが名を連ねている。
所属 | 1着 | 2着 | 3着 | 4・5着 | 6着以下 |
---|---|---|---|---|---|
高知 | 0 | 0 | 1 | 4 | 28 |
JRA | 8 | 10 | 5 | 13 | 12 |
兵庫 | 2 | 0 | 2 | 1 | 10 |
浦和 | 0 | 0 | 1 | 1 | 1 |
大井 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 |
笠松 | 0 | 0 | 0 | 0 | 9 |
愛知 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 |
川崎 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
岩手 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
性別
牡馬の出走数が圧倒的に多い。このうちダノンレジェンドは期間中2度優勝しており、牡馬の実数は8頭となる。セン馬の優勝は第22回(2020年)のラプタスのみ。牝馬は期間中にJRAから唯一遠征した牝馬である第21回(2019年)のヤマニンアンプリメが2着に入っている。
性別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4・5着 | 6着以下 |
---|---|---|---|---|---|
牡馬 | 9 | 7 | 10 | 19 | 41 |
セン馬 | 1 | 2 | 0 | 1 | 16 |
牝馬 | 0 | 1 | 0 | 0 | 10 |
馬齢
高知重賞の一般的なイメージとは異なり、優勝馬の馬齢は4~5歳が中心となっている。この世代の中心はJRA勢だが、連対か着外かの両極端な印象も受ける。
一方、高齢馬の上位進出例がやや少ない印象を受けるが、唯一の8歳馬優勝である2014年セイクリムズン、唯一の8歳馬2着の2015年ドリームバレンチノはともに前年も黒船賞に出走して連対しているリピーターであり、高齢馬であっても黒船賞経験のある馬に関しては侮れない面が過去の傾向からも伺える。
馬齢 | 1着 | 2着 | 3着 | 4・5着 | 6着以下 |
---|---|---|---|---|---|
4歳 | 3 | 1 | 0 | 0 | 9 |
5歳 | 4 | 3 | 1 | 0 | 7 |
6歳 | 1 | 2 | 3 | 6 | 12 |
7歳 | 1 | 3 | 1 | 5 | 15 |
8歳 | 1 | 1 | 3 | 2 | 9 |
9歳以上 | 0 | 0 | 2 | 7 | 15 |
発走枠
過去10年は中枠発走の馬の優勝が多いが、逆に2着は内枠・外枠の馬が多いという傾向が見える。勝ち馬の出ていない枠のうち、2枠に1番人気が入ったことはない。7枠も1度だけで結果は2着。一方、6枠は4度1番人気が入っているが2度の2着が最高とジンクスのような傾向が生じている。
枠 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着 以下 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 1 | 1 | 1 | 7 |
2枠 | 0 | 1 | 1 | 8 |
3枠 | 2 | 1 | 1 | 6 |
4枠 | 3 | 0 | 0 | 7 |
5枠 | 2 | 0 | 4 | 13 |
6枠 | 0 | 2 | 1 | 17 |
7枠 | 0 | 2 | 2 | 15 |
8枠 | 2 | 3 | 0 | 14 |
騎手
期間内に3着内が1回以上ある馬を対象として、騎乗した騎手を集計した。第23回(2021年)優勝のテイエムサウスダンに騎乗した後のインタビューで「ミスター黒船と呼んでください」とユーモアあるコメントを残したJRAの岩田康誠騎手がその名にふさわしく過去10年で2度の優勝含む5度の複勝圏入りと圧倒的な成績を残している。
騎手 | 1着 | 2着 | 3着 | 騎乗数 |
---|---|---|---|---|
[J]岩田康誠 | 2 | 2 | 1 | 7 |
[J]松山弘平 | 1 | 0 | 1 | 4 |
[兵]田中 学 | 1 | 0 | 1 | 4 |
[J]川田将雅 | 1 | 0 | 1 | 2 |
[J]丸田恭介 | 1 | 0 | 0 | 1 |
[J]幸 英明 | 1 | 0 | 0 | 4 |
[兵]下原 理 | 1 | 0 | 0 | 3 |
[J]内田博幸 | 1 | 0 | 0 | 2 |
[J]M.デムーロ | 1 | 0 | 0 | 1 |
[J]藤岡佑介 | 0 | 2 | 1 | 3 |
[J]武 豊 | 0 | 2 | 0 | 5 |
*[J]福永祐一 | 0 | 1 | 1 | 4 |
[J]戸崎圭太 | 0 | 1 | 0 | 2 |
[J]D.バルジュー | 0 | 1 | 0 | 1 |
[J]鮫島良太 | 0 | 1 | 0 | 1 |
*[J]柴山雄一 | 0 | 0 | 1 | 1 |
*[兵]木村 健 | 0 | 0 | 1 | 1 |
*[浦]繁田健一 | 0 | 0 | 1 | 1 |
多田羅誠也 | 0 | 0 | 1 | 1 |
黒船賞選考競走組の出走
高知をはじめとする地方所属馬には事前に実施されている「黒船賞選考競走」を経由して参戦する路線がある。
期間中に優勝した兵庫所属のエイシンヴァラーとイグナイターは共に地方全国交流の「黒潮スプリンターズカップ」で1度高知の馬場を経験してから黒船賞に参戦。エイシンヴァラーは選考競走では6着に敗れたものの本番に他地区馬として選定されで優勝。2022年のイグナイターは選考競走を優勝して優先出走権を獲得し、本番も優勝する王道路線を史上初めて完成させている。なお、イグナイターは「黒潮スプリンターズカップ」を2勝しており、2度目の優先出走権獲得となった2023年は3着であった。
残る優先出走権獲得馬は高知所属馬であるが、最高が2022年のダノングッド3着。入着はあるが馬券圏内への進出が遠い結果が続いている。
黒船賞へ直接参戦した地方所属馬に関しても期間中は3着が最高となっている。
1着 | 2着 | 3着 | 4着 | 5着 | 6着 以下 | |
---|---|---|---|---|---|---|
黒船賞選考競走出走馬 | 2 | 0 | 2 | 3 | 5 | 32 |
(うち優先出走権獲得馬) | (1) | (0) | (2) | (2) | (4) | (15) |
上記以外の地方所属馬 | 0 | 0 | 3 | 1 | 0 | 28 |
払戻金
5つの賭式をピックアップ。期間中の払戻結果の傾向を探った。
第20回(2018年)がダートグレード全体で見ても稀な大波乱決着となったことで突出した数値が出ているものの、概ねJRA勢が固まって上位陣が混戦となり、地方の最有力格がそこに割り込むかどうかという傾向となりやすく、過去もそのままJRA勢で決着することが多かったことから、極端な狙いは冒険感がでる印象がある。
単勝式
払戻金中央値:340円(最低170円~最高23,430円)
人気中央値:2番人気(最高1人気~最低9人気)
払戻金(円) | 200未満 | 200~500 | 510~1,000 | 1,010以上 |
---|---|---|---|---|
回数 | 2 | 5 | 2 | 1 |
単勝人気 | 1 | 2 | 3 | 4~5 | 6以下 |
---|---|---|---|---|---|
回数 | 3 | 4 | 1 | 1 | 1 |
単勝1番人気決着こそ3度だが、2番人気が4度と上位人気帯での決着が大半であり、大波乱決着となった第20回以外は10倍以内の払戻である。5番人気決着の第22回でも570円となっており、JRA勢中心の上位人気に票が集中し、そこに収まりやすい傾向がある。
馬番連勝複式
払戻金中央値:625円(最低140円~最高29,650円)
人気中央値:3番人気(最高1人気~最低16人気)
払戻金(円) | 200未満 | 200~500 | 510~1,000 | 1,010以上 |
---|---|---|---|---|
回数 | 2 | 2 | 3 | 3 |
馬複人気 | 1 | 2~3 | 4~5 | 6~10 | 11以下 |
---|---|---|---|---|---|
回数 | 3 | 3 | 2 | 1 | 1 |
1番人気決着はいずれも単勝1-2人気の組み合わせで、2度ある2倍以下払戻はこの場合のみ。ただ大波乱となった第20回を除けば単勝4番人気以内の馬同士の連対がほとんどで、高くても11.8倍と、上位混戦の範疇であっても払戻が跳ねる印象には乏しい。
馬番連勝単式
払戻金中央値:1,135円(最低460円~最高105,040円)
人気中央値:5番人気(最高1人気~最低44人気)
払戻金(円) | 500未満 | 500~1000 | 1,010~3,000 | 3,010以上 |
---|---|---|---|---|
回数 | 2 | 2 | 5 | 1 |
馬単人気 | 1 | 2~5 | 6~10 | 11~20 | 21以下 |
---|---|---|---|---|---|
回数 | 2 | 3 | 3 | 1 | 1 |
1番人気決着は2度だが単勝2→1人気の2番人気決着だった第16回(2014年)に460円というケースもあった。単勝1番人気が絡まなくても落ち着いた払戻になったものもあり、上位人気の組み合わせに投票が集中している感はある。30倍を超えたのは大波乱となった第20回のみである。
三連勝複式
払戻金中央値:1,415円(最低360円~最高14,200円)
人気中央値:5番人気(最高1人気~最低21人気)
払戻金(円) | 500未満 | 500~1,000 | 1,010~3000 | 3,010~10,000 | 10,010以上 |
---|---|---|---|---|---|
回数 | 2 | 3 | 1 | 3 | 1 |
三連複人気 | 1 | 2~5 | 6~10 | 11~20 | 21以下 |
---|---|---|---|---|---|
回数 | 2 | 3 | 3 | 1 | 1 |
1番人気決着は2度あり、いずれも5倍未満。大波乱となった第20回は単勝9-1-2人気と三連複上は1頭だけ荒れの形になったがこの時のみ万馬券決着。残る4度の10倍超えは全て単勝1番人気が圏外となったもの。
三連勝単式
払戻金中央値:6,215円(最低700円~最高290,640円)
人気中央値:23番人気(最高1人気~最低173人気)
払戻金(円) | 1,000 未満 | 1,000~ 5,000 | 5,010~ 10,000 | 10,010~ 100,000 | 100,010以上 |
---|---|---|---|---|---|
回数 | 1 | 4 | 1 | 3 | 1 |
三連単人気 | 1 | 2~10 | 11~50 | 51~100 | 101以下 |
---|---|---|---|---|---|
回数 | 1 | 4 | 3 | 1 | 1 |
過去10年で三連単1番人気決着は単勝1→2→3人気となった第18回(2016年)のみでこの時のみ10倍を切る払い戻しが出ている。一方、単勝5番人気以下馬が3着内に絡んだ4度は全て万馬券決着となっている。
記録
※2勝以上
3勝
[J]セイクリムズン(14,15,16)
2勝
[J]ノボジャック(4,6)
[J]ダノンレジェンド(17,18)
5勝
[J]岩田康誠(10,14,15,16,23)
2勝
[J]武 豊(4,8)
[J]安藤勝己(7,11)
[J]幸 英明(9,22)
[J]川田将雅(12,25)
4勝
[J]服部利之(9,14,15,16)
2勝
[J]森 秀行(4,6)
[J]村山 明(17,18)
[兵]新子雅司(20,24)
- [J]セイクリムズン(3連覇)
第14~16回(2012~2014) - [J]ダノンレジェンド
第17・18回(2015,2016) - [J]岩田康誠騎手(3連覇)
第14~16回セイクリムズン(2012~2014) - [J]服部利之調教師(3連覇)
第14~16回セイクリムズン(2012~2014) - [J]村山 明調教師
第17・18回[J]ダノンレジェンド(2015,2016)
前年度開催

