(2024年 馬場状態 11/17まで) [良]18 [稍重→良]1 [良→稍重]1 [良→稍重→重]1 [稍重]19 [稍重→重]1 [重]19 [不良→重]1 [重→不良]2 [不良]33
重賞競走

【高知けいばの重賞】御厨人窟賞

黒船賞目前、同じ舞台の古馬決戦!

基本情報

創  設
2013年
出走資格
・4歳以上
・出走申込時所属場で1走以上
競走距離
1400m
出走頭数
12頭以内
負担重量
57kg(牝馬2kg減)
本 賞 金
1着:1,000万円
2着:350万円
3着:200万円
4着:150万円
5着:100万円
(着外賞金:50万円)

今年度開催

第12回御厨人窟賞
開催日:2024(令和6)年3月3日(日)

歴代優勝馬・競走成績

※競走成績は1998年以降

レースレコード

2023年3月26日 第11回
モダスオペランディ(57kg)
(牡7 田中 守厩舎/赤岡修次騎手)
1:27.8(曇・不良)

概要

開催年度終盤に行われる古馬短距離の重賞競走。ダートグレード競走の「黒船賞(JpnIII)」と同じ月に同じ距離で開催されるが、本競走は高知所属馬だけの重賞として条件が分けられている。

本競走は創設から2023年の開催までは2018年を除いて黒船賞から中1週の開催で実施されており、黒船賞参戦馬がこの競走にも出走して改めてタイトルを狙い、前走の無念を晴らしたケースも少なくなかった。それゆえか、歴代の優勝馬には当時の高知けいばの短距離路線を代表する馬の名前が数多く刻まれている。

2024(令和6)年からは黒船賞の開催時期が御厨人窟賞が行われていた3月下旬に移ったため、本競走は3月前半の開催に変更されており、地元馬にとっての黒船賞の前哨戦という形に変わっている。

競走名の由来

高知県室戸市にある、弘法大師(空海)が悟りを開いたとされる洞窟の名前より

出走馬選出基準

  • 高知県競馬組合による選出

ローテーション

歴史

本競走は2012年度の途中に、当時福山競馬との連携策の一環として設けられていた「中四国連携競走」のひとつとして新設。しかし、当年度限りでの福山競馬の廃止が決定されたため第1回でその枠組みは終了した。2014年の第2回以降は高知所属馬のみの重賞となる。
第6回(2018年)のみ、黒船賞の開催が例年より少し遅かった関係で開催時期が3月前半に動いたこと以外は、条件の変遷もなく3月の開催最終週の実施に固定され継続されてきたが、第12回(2024年)からは黒船賞が3月最終週の開催に変更されたことに伴い、3月上旬に開催時期が変更されている。

「御厨人窟賞」タイムライン
  • 2013年
    (第1回)
    中国・四国地区交流重賞として創設

    3月開催・4歳以上1400m定量重量戦の「中四国連携競走」
    他地区出走枠を福山所属6頭以内とする
    1着賞金60万円(第2回まで、以降増額)

  • 2014年
    (第2回)
    高知所属馬のみの重賞に変更

傾向(過去10年)

2014年(第1回)~2023年(第11回)までの成績を集計し、傾向を分析する。

天候・馬場状態

期間中は重か不良でいずれも5度ずつで、典型的な高知けいばの馬場での開催といえる。これまで雨発表で行われたことはない。なお、2020年(第8回)から4年連続で不良馬場での開催が続いている。

天候稍重不良
0033
0022
0000

走破時計

期間中の3着内馬の走破時計の分布を集計した。

重馬場5戦の平均勝ち時計が1分29秒32、不良で行われた5戦の平均勝ち時計は1分28秒52であった。古馬オープンの集う1400m戦らしく勝ち時計が1分30秒台に入ったことはない。

3着内時計は主となる範囲が重で29~30秒台に対し、不良は28~29秒台と1秒ほどは時計が変わってくる傾向にある。

3着内馬走破時計稍重不良
1分27秒台03
1分28秒台15
1分29秒台86
1分30秒台61
1分31秒台00
1分32秒台00

単勝人気

単勝1番人気馬は5勝、3着内率は7割と三連系の軸としての信頼度は高い傾向が見られる。一方、その他の1着馬は2~5番人気各1頭と7番人気馬が1勝ずつと割れている。また、2、3着も単勝人気での集計では散り気味に分布している。

単勝人気1着2着3着4・5着6着以下
1番人気51121
2番人気12223
3番人気14122
4番人気10333
5番人気11233
6番以下121847

性別

牡馬が8度優勝、うちサクラシャイニーが2度(第3回(2015年)、第5回(2017年))制覇しており実数は7頭となる。セン馬は第9回(2021年)のブラゾンドゥリスのみ。牝馬は入着も少ないが第8回(2020年)ではカネトシピュールが唯一の牝馬優勝を果たしている。

性別1着2着3着4・5着6着以下
牡馬8871740
セン馬122110
牝馬10129

馬齢

最高齢優勝となった11歳の第5回(2017年)のサクラシャイニーを筆頭に8歳以上が過去8勝、また上位入線も高齢ほど多いという年功序列のような傾向がでていた。5歳での優勝は唯一の牝馬優勝馬でもある第8回のカネトシピュールである。
4歳馬は出走数自体も少ないとはいえ、過去10年で入着がない。

馬齢1着2着3着4・5着6着以下
4歳00006
5歳102611
6歳022314
7歳12328
8歳310111
9歳24173
10歳以上31216

発走枠

1300m戦ほど枠の有利不利はさほどないとされる1400m戦であることに加え、上位人気馬の枠の偏りもさほどなかったこともあり、極端な傾向といえるものは出ていないように思われる。7枠の勝利はないが単勝1番人気馬が1度しか入っておらず(3着)、単勝2番人気馬は入ったことがない。

1着2着3着4着
以下
1枠1117
2枠2008
3枠2017
4枠1117
5枠12111
6枠13210
7枠00315
8枠23114

調教師・騎手

期間内に3着内が1回以上ある馬を対象として、所属していた厩舎、騎手を集計した。

調教師

高齢オープン馬の管理に長けている印象がある田中 守調教師が4勝2着3回と連対は7割に達する。さらに、1~3着全ての着の半数もしくはそれ以上を雑賀、松木両調教師を含めた上位3師で占めるというやや極端な結果になっていた。

調教師1着2着3着出走頭数
田中 守43114
雑賀正光22222
松木啓助12216
*炭田健二1105
打越勇児10214
目迫大輔1012
宮路洋一0101
國澤輝幸0101
*大関吉明0016
田中譲二0013
*は引退

騎乗騎手

上位厩舎の主戦といえる赤岡修次、永森大智両騎手がそのまま上位という結果に。赤岡騎手、永森騎手と岡村卓弥騎手の上位3騎手は過去10回皆勤の騎乗である。

騎手1着2着3着騎乗数
赤岡修次43110
永森大智22110
岡村卓弥11010
宮川 実1018
佐原秀泰1006
林 謙佑1007
*西川敏弘0138
上田将司0106
塚本雄大0113
[金]吉原寛人0101
郷間勇太0023
[兵]下原 理0011
*は引退

払戻金

5つの賭式をピックアップ。期間中の払戻結果の傾向を探った。

傾向として、連勝式に関しては比較的払戻が跳ねている頻度が高めであり、波乱要素が考えられるときはしっかり考慮した方がよさそうである。

単勝式

払戻金中央値:285円(最低110円~最高4,490円)
人気中央値:2番人気(最高1人気~最低7人気)

払戻金(円)200未満200~500510~1,0001,010以上
回数4222
単勝人気1234~56以下
回数51121

半数が単勝1番人気馬の勝利でうち4度は1倍台と圧倒的人気馬での決着。4番人気以内での決着となった8度が1桁オッズでの払戻であり、勝馬に関しては単勝人気のばらつきほど波乱度合いが高い感じではない。

馬番連勝複式

払戻金中央値:1,485円(最低130円~最高6,050円)
人気中央値:5番人気(最高1人気~最低18人気)

払戻金(円)200未満200~500510~1,0001,010~3,0003,010以上
回数12223
馬複人気12~34~56~1011以下
回数32041

馬複1番人気決着が3度、2~3番人気決着が2度と半数がいわゆる堅い決着。1番人気連対率が6割と比較的高いが、1番人気の相手に下位人気というケースも起きており、万馬券こそ出ていないものの、連争いでも伏兵警戒というケースも見られる。

馬番連勝単式

払戻金中央値:3,045円(最低170円~最高18,300円)
人気中央値:8番人気(最高1人気~最低42人気)

払戻金(円)500未満500~10001,010~3,0003,010~10,00010,010~
回数31132
馬単人気12~56~1011~2021以下
回数23032

馬単4番人気以内での決着が5度、対し11番人気以下の決着が5度。払い戻しの範囲もその2群でほぼ真っ二つとなった。11番人気以下は「1番人気の相手が下位人気」か「1番人気が圏外」のいずれかであり、メンバーによっては波乱を想定してもよい傾向ともいえそう。

三連勝複式

払戻金中央値:2,875円(最低180円~最高8,210円)
人気中央値:10番人気(最高1人気~最低23人気)

払戻金(円)500未満500~1,0001,010~30003,010~10,00010,010以上
回数30250
三連複人気12~56~1011~2021以下
回数31231

三連複1番人気決着は3度。単勝1番人気馬が三着内を外したのは3度(第4回(2016年)、第6回(2018年)、第11回(2023年))と三連複の軸としての信頼度は高い傾向にある。ただ、1番人気馬が外れた場合でも万馬券とはなっていないが、半数が30倍以上の払戻を出しており、全体に波乱要素の高さをうかがわせる。

三連勝単式

払戻金中央値:19,995円(最低300円~最高83,910円)
人気中央値:60番人気(最高1人気~最低149人気)

払戻金(円)1,000
未満
1,000~
5,000
5,010~
10,000
10,010~
100,000
100,010以上
回数22060
三連単人気12~1011~5051~100101以下
回数23023

三連単1番人気決着は過去2度。馬単同様に堅い決着と(大)波乱が両極端に割れる結果となっており、過去半数以上が万馬券決着となった。着と人気順が比例する決着が少なく、特に近4年は着間の人気差が大きいレースが続いており、難関度合いを増している印象がある。

記録

※馬は2勝以上、騎手・調教師は3勝以上

勝利回数上位馬

2勝
サクラシャイニー(3,5)

勝利回数上位騎手

4勝
赤岡修次(3,5,7,11)

勝利回数上位調教師

4勝
田中 守(3,5,7,11)

連覇

なし

前年度開催

※レースレコード
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