2023年7月29日(土)、30日(日)の高知けいばの出馬表が発表された。競走数は当初編成どおり、両日とも11レースが開催される。
準重賞競走
29日のメイン競走である準重賞競走「JBC協会協賛高知・佐賀スタリオンシリーズ サトノアラジン賞」(3歳以上・1800m)は当初編成からグッドヒューマー、スリーグランドの2頭が回避し10頭立てで行われる。
マイルを超える距離のオープンは4月の「二十四万石賞」以来。ここを勝利後のマイル2戦で結果が出なかったガルボマンボだが、高知で1800m以上の距離のレースは全て連対しており、久々の適距離範囲のここなら人気を背負うのは必至か。
外枠に入った田中守厩舎B級格付けの2頭、アポロテネシーは間隔を開けながらの出走も高知9戦パーフェクト連対を継続中。昨年12月の同距離準重賞2着をはじめ、JRA時代は中長距離ダートグレードでの入着もある。フィードバックは前走の1300m戦では伸びきれず3着だがJRA時代は1900m戦の2020年「名古屋大賞典(JpnIII)」4着をはじめこちらも中長距離で活躍。この両馬も距離は守備範囲といえ上位争いが期待されそう。
そして、高知重賞全距離制覇のスペルマロンと倉兼育康騎手のコンビもこれが最後。高知1800m戦は初めての出走だが、展開に加え長らく言われ続けた馬の闘争心がゴールまで持ちこたえるか次第では大団円を迎える望みはある。
特別競走
特別競走は30日のメインとなるB級選抜戦のみ。
30日10R「メダカ池特別」(B-1選抜馬・1600m)は当初編成からペネトラーレ、メイソンジュニア、クリノフウジンの3頭が回避し8頭立て。前回選抜2着のパスポートチェックが居残りとなるほかは前走勝利~3着の7頭。
距離が大きく影響しそうなメンバー構成となっており、高知のマイル戦には全馬出走歴があるものの勝ちがあるのはマリンスカイとコスモリミックスのみ。一方内枠3頭はJRA時代に中距離を使われており、高知実績か元々の適正どちらを重視するかといったところ。
今週の「一発逆転ファイナルレース」
今週の記者選抜戦は29日が3歳、30日はC3下で行われる。
29日は年間でもこの1度のみとなる可能性が高い800m戦の記者選抜。11Rに3歳-10記者選抜で行われる。編成から変動なく12頭フルゲート。初記者選抜は5頭。近5走以内に3着1回が3頭いる。
基本的には逃げ切れるかといったところになり、先行実績のある馬をとるかどうかといったところ。
30日も11RでC3-11記者選抜の1400m戦。この日も当初編成通りの12頭フルゲート。
初の記者選抜入りは2頭。今回は近5走以内の勝ち馬こそいないものの、全馬入着はあり、5戦中3~4戦で馬券圏内を続けているという馬も入っている。この入着歴を素直に信用するか否かといったところもポイントになりそうである。なお、スリーズロワイヤルに騎乗する倉兼育康騎手はこの騎乗が現役最後の騎乗となる予定。
倉兼育康騎手の最終騎乗週
8月1日付で調教師免許を取得する倉兼育康騎手は今週で現役生活を終える。29日は4鞍、30日は5鞍に騎乗する。30日には引退式も開催される。
スポット参戦騎手
29日の準重賞「サトノアラジン賞」には吉原寛人騎手(金沢)がフィードバックに騎乗するためスポット参戦する。なお、エキストラ騎乗はなく1鞍のみの騎乗。