2023年7月16日(日)、17日(祝月)の高知けいばの出馬表が発表された。当初編成どおり、16日は12レース、17日には11レースが開催される。
なお、今週はJRA条件交流競走が行われるため、13日に16日分、14日に17日分の出走投票が行われた。
重賞競走
16日のメイン競走となる重賞競走「さんさんテレビ杯 第20回トレノ賞」(3歳以上・1300m)は当初編成からガルボマンボ、モダスオペランディの2頭が回避し10頭立てとなった。
重賞、準重賞を含め3連勝中のアポロティアモは今回も金沢・吉原寛人騎手を鞍上に配した。高知1300mは今年2月「黒潮スプリンターズカップ」4着以来で2戦目となるが今の勢いで押し切れるか。叩き二戦目となる実績馬グッドヒューマーやアメージングラン、牝馬準重賞ではなくこちらを選択したサノハニーなどが目立つ。また、前走で久々の勝利をあげた一昨年の覇者スペルマロンは当時1分20秒8という猛烈な勝ち時計を記録している。
なお、ユニバーサルライトには兵庫・松木大地騎手がスポット参戦で騎乗する。
ヤングジョッキーズシリーズ・トライアルラウンド高知
17日2R、4Rで行われる「2023ヤングジョッキーズシリーズ トライアルラウンド高知」はJRAからの遠征騎手5名、地方他地区からの遠征騎手5名を交えた13名の騎手で争われる。
第1戦(C3-8選定馬・1400m)は編成からホットポッドが回避したため、16日の10組からノアダイオウが移動しフルゲート。全馬近5走に勝利がなく、この格付けの記者選抜に出走経験のある面々となっている。地元高知3騎手のうち、岡騎手のエイシンオンタイム、阿部騎手のリリベットは騎乗経験のある馬。なお、兵庫の長尾翼玖騎手はこの1鞍のみの予定。
第2戦(C3-7選定馬・1400m)は編成にいたトウカイイグニスが岩手に移籍したため16日の9組からデロリスが移動し12頭。こちらは8組に比べると馬柱の成績が良い組となっており、高知騎手が騎乗するテーオーラファエロは3走前に勝利、ノーブルフロストは3連続2着中となっている。一方で相手関係が強い中でも善戦した着もある馬もいて、事前の力関係の検討はこちらの方が見極めが大事そうな感がある。
なお、佐賀の加茂飛翔騎手はこのレースのみの騎乗予定となっている。
JRA交流競走 よさこい盃
17日3Rの「JRA交流競走 よさこい盃」(JRA3歳未勝利/高知3歳C3以下・1400m)は編成通りの12頭フルゲート。
内目に高知所属馬、外目にJRA所属馬が固まりぎみの枠順となった。高知、JRAとも先行実績のある馬が多く序盤のペースがどうなるかにも左右されそう。
なお、ユアソングに騎乗する秋山稔樹騎手はこの競走の為に高知遠征。一方、高知のミズワリヲクダサイにJRAの松本大輝騎手が騎乗する。条件交流競走で高知所属馬にJRAの騎手が騎乗するケースは過去20年余りでは確認できず、初めてか極めて珍しい例といえる。
特別競走
17日のB級選抜戦「新荘川特別」(B-1選抜馬・1300m)は当初編成からヘルシャフト、コスモリミックス、マイネルタイムリー、マイネルユキツバキ、ダノンマヴロスの5頭が回避したため、2組からコパノジャンピングが移動し8頭立てとなった。
前回選抜からの居残りはおらず、主役級が入れ替わる形になったが、前走で後続を完封したテンチシンメイが連勝でA級入りを決めるか。前回は完封されたモズダッシュスターやパスポートチェックの反撃は。あるいは別路線のシアーライン、コクシネルといった実力どころが対抗するか。
C3下800m戦・1600m戦
高知けいば恒例となる下級格付けで年に1サイクルだけ実施される800m戦が今週のC3級下格付けで実施され、16日は1~3Rの3競走が800m戦となっている。距離適性やスタートの巧拙が日常の距離のレース以上に結果に響くだけに、どのような結果を生み出すか。
一方、5月14日以来となるC3級下の1600m戦が4Rに組まれた。800mでは短すぎる馬たちが集って成立したか。なお、当初編成では11組に編成されていたブリッツェンシチーがこちらへ移動し、1頭追加の9頭立てとなった。JRAの芝路線で重賞勝ちの経歴があるサトノフェイバーはこの競走で約1年ぶりの復帰戦を迎える予定である。
今週の「一発逆転ファイナルレース」
今週の記者選抜戦は両日とも3歳戦。
16日は12R、3歳-8記者選抜の1300m戦。編成からキタノソロモンが回避したが、17日の3組からニシケンカーラが移動し12頭フルゲート。初記者選抜の馬が7頭もおり、また3歳記者選抜勝利馬や、近走成績がある程度出ている馬が多いため馬柱は比較的賑やかになっている。
17日は11Rが最終。3歳-9記者選抜の1300m戦。編成からエミープライムが回避し、3組のゴーギャンが移動してフルゲート12頭。
このレースにもJRAの松本大輝騎手が騎乗。JRA騎手の「一発逆転ファイナルレース」騎乗も極めて珍しい。また、この日は高知所属に戻る濱 尚美騎手も期間限定騎乗前に騎乗していたラテラリスで参戦する。
スポット参戦騎手
16日は「第20回トレノ賞」に騎乗のため、吉原寛人騎手、松木大地騎手がスポット参戦。吉原騎手は9R、12Rの2鞍に、また松木騎手は3R~5Rと8R、9Rの計5鞍、エキストラ騎乗を行う。
遠征騎手
「ヤングジョッキーズシリーズ」に参戦するJRAからの遠征騎手5名、地方他地区からの遠征騎手5名のうち、JRAの田口貫太騎手が1Rで、JRAの松本大輝騎手が1R、6R、7R、11Rでエキストラ騎乗を行う。