2023年2月26日、令和5(2023)年度の高知けいば開催日程が発表されました。それによると、令和4(2022)年度と同じ19回109日の開催が予定されています。毎年恒例のまとめと分析です。
(2024.2.26 年度途中の追加分を追記)
開催日程
太字=準重賞・重賞
(赤は牝馬限定、緑は2・3歳限定、青は条件級限定)
高デ=高知デビュー馬限定競走
地全交=地方全国交流競走
SS=「高知・佐賀スタリオンシリーズ」
GL=「グランディールレディスシリーズ」
YC=「ユースチャレンジシリーズ」
J認(重)=JRA重賞級認定競走
J認(上)=JRA上級認定競走
サイクル枠(※枠配置・区分けは傾向からの推定です)
灰=2週完結編成(二走目設定可)
青=1週完結(二走目設定なし)
黒=記者選抜戦(一発逆転ファイナルレース)が設定されないサイクル(2週完結編成(二走目設定可))
==1週休催==
==1週休催==
==1週休催==
==1週休催==
令和5年度高知けいば開催日程のポイント
基本は変わらず土・日→日・火・水
編成サイクルは令和4年度と同じ30サイクルと推定されます。近年の傾向どおり、年内の開催は週2回の原則土日(月曜が祝日の場合は日月)開催、年末年始の変則開催を挟み、来年に入ると年明けの4日連続開催を経て週3回の基本日・火・水開催となります(ただし祝日絡み等で一部変則あり)。
今年度も最初の週はお休みです
最初の週はお休みとなっており、令和5年度の開幕は4月8日(土)です。
3日以上連続開催は1回減
令和5年度の3日以上の連続開催は2回で前年度比1回減。令和6(2024)年1月7日~11日に4日連続開催、3月10日~12日に3日連続開催が組まれています。
また、大晦日・元日の絡む第18サイクルは木・金・日・月と5日間で4日の開催となっており、近年同様ほぼ連続開催に近い形で開催されます。
休催週は5週
4月の1週目を含めると、休催となる週は前年度と同様に4、6、8、9、12月にあります。なお、令和5年度はサイクルの途中に休催週が挟まることはないようです。
重賞の変更点
重賞競走は20競走と昨年度より1競走の増。内訳は2競走新設、1競走減となっています。
新設はNAR・JRA等による「全日本的なダート競走の体系整備について」(2022年11月28日)において南関東を除く平地地方競馬全主催者に設置することが発表されていた2歳秋の重賞級認定競走の高知版「ネクストスター高知」と、4歳以上牝馬の「レジーナディンヴェルノ賞」が新設されます。高知けいばで牝馬限定重賞が開催されるのは、1997~2000年に実施された「黒潮乙女賞」以来約24年ぶりとなります。また、この競走は高知けいば3つ目の地方全国交流重賞として行われます。
なお、「ネクストスター高知」は「未来優駿2023」、「レジーナディンヴェルノ賞」は「グランダム・ジャパン2024」の構成競走となる模様です。
一方、2016~2022年の7年間実施されてきた「黒潮ジュニアチャンピオンシップ」は開催されず、代わりに「ネクストスター高知」が行われる形となります。
なお、「黒船賞(JpnIII)」は従来の3月中旬の開催から下旬の開催に変更され、年度最後の重賞となります。このため、同月の「御厨人窟賞」「土佐春花賞」と順番が入れ替わります。
- 2023年10月29日
「第1回ネクストスター高知」
2歳・1400m(地方デビュー馬限定) - 2024年2月25日
「第1回レジーナディンヴェルノ賞」
4歳以上牝馬・1900m(地方全国交流競走)
- 「黒潮ジュニアチャンピオンシップ」
2歳高知デビュー・1400m
準重賞の変更点
準重賞競走は25競走で設定され、2歳準重賞が1競走増となります。
グランディールレディスシリーズ
牝馬限定準重賞「グランディールレディスシリーズ」は前年度と同じく4競走で変更はありません。
高知・佐賀スタリオンシリーズ
優勝馬の馬主に、指定された種牡馬の種付権が贈呈される「JBC協会協賛 高知・佐賀スタリオンシリーズ」は前年度と同じく5競走が設定されていますが、対象の種牡馬が一部変更されています。なお、引き続きオープン準重賞(A級1組に準じた扱い)になると推定されます。
- 2023年5月13日
準重賞「ベストウォーリア賞」
4歳以上・1400m
競走名を「シュヴァルグラン賞」→「ベストウォーリア賞」に変更 - 2023年6月17日
準重賞「カレンブラックヒル賞」
4歳以上・1600m
競走名を「エポカドーロ賞」→「カレンブラックヒル賞」に変更 - 2023年7月29日
準重賞「サトノアラジン賞」
3歳以上・1800m
競走名を「エピカリス賞」→「サトノアラジン賞」に変更 - 2023年10月21日
準重賞「レッドファルクス賞」
3歳以上・1400m
競走名を「ディープブリランテ賞」→「レッドファルクス賞」に変更 - 2023年12月2日
準重賞「キセキ賞」
3歳以上・1800m
競走名を「ラニ賞」→「キセキ賞」に変更
一般格条件準重賞
出走資格を一般格のB級以下もしくはC級以下と限定した条件準重賞は昨年同様7競走実施されますが、一部競走の開催時期が変更となります。
- 2023年4月15日
準重賞「四万十川特別」
4歳以上B級以下・1800m
開催時期を7月→4月に変更 - 2023年7月1日
準重賞「仁淀川特別」
3歳以上B級以下・1400m
開催時期を9月→7月に変更 - 2023年12月17日
準重賞「鏡川特別」
3歳以上B級以下・1900m
開催時期を11月→12月に変更 - 2024年3月17日
準重賞「八畳岩特別」
4歳以上C級以下・1600m
開催時期を年明け1月→年明け3月に変更
2歳準重賞
2歳準重賞は1競走増の3競走となります。世代最初の準重賞として9月に1300mの「堆金菊(たいきんぎく)特別」が新設されます。これにより2歳の主要競走は昨年度より1か月早い9月から始まることとなります。これに合わせて「潮菊特別」は距離が1400m戦となります。
- 2023年9月9日
準重賞「堆金菊特別」
2歳・1300m
- 2023年9月30日
準重賞「潮菊特別」
2歳・1400m
距離を1300m→1400mに変更
3歳準重賞
3歳準重賞(現2歳馬の明け3歳を含む)は6競走で変更はないものの「栴檀特別」の開催時期が変更されます。
- 2023年7月22日
準重賞「栴檀特別」
3歳・1400m
開催時期を9月→7月に変更
おわりに
近年同様、開催日取りに大きな変更はありませんが、今年度は「全日本的なダート競走の体系整備について」によって直接的に変更された「ネクストスター高知」の新設、「黒船賞(JpnIII)」の小幅な開催日程移動の他、それに伴う関連した競走の組み替えが生じました。
なお、来年度は3歳競走の全国規模の改編が予定されているため再び何らかの変更が生じることが予想されます。
ともあれ、令和5年度の競走日程が固まりました。新年度も高知けいばを楽しみましょう。