12月8日(火)に船橋競馬場で行われた特別競走「総の国オープン」(地方全国交流競走)に高知競馬からサクラシャイニー(牡9 田中 守厩舎/赤岡修次騎手騎乗)とタイセイローマン(牡6 別府真司厩舎/[船]張田 昴騎手鞍乗)の2頭が出走。サクラシャイニーは奇しくも今回と同じ船橋での「習志野きらっとスプリント」以来4か月半ぶりの実戦。パドックでは若干気持ちが出るようなしぐさをみせ、馬体の変動もさほどない感じでしたが、今回は単勝7番人気(13頭中)。一方、タイセイローマンも10月に船橋での「日本テレビ盃」で6着に入っていましたが、こちらも単勝11番人気と人気薄での出走となりました。
レースは北海道のニシノファイター、サクラシャイニー、船橋のオメガホームランの3頭が先頭を形成し、ハナに立ったニシノファイターにつける形でサクラシャイニーが2番手をキープ。後続を少し離してレースを引っ張ります。3コーナーでニシノファイターがいっぱいとなったところでサクラシャイニーがペースアップし先頭を奪うとそのまま後続との差を保ったまま直線に入ります。
サクラシャイニーはペースが緩まず単独で粘りこむところへ1番人気の北海道・グランプリブラッドがただ一頭集団を抜け出し最内にコースを取ってぐんぐんサクラシャイニーに接近、ゴール前きわどい争いで並んでの入線となりましたがハナ差でサクラシャイニーが凌ぎ切り、優勝を飾りました。なお、タイセイローマンは中盤あたりで一旦第2集団の一角に位置していたもののその後下がり11着での入線となっています。
本競走は以前から高知馬の活躍例があり、2012年にはタンゴノセックが今回と同じ田中 守厩舎・赤岡修次騎手のコンビで優勝(ちなみにこのときの2着が現在高知に移って活躍中のケイアイサンダーでした)。それ以来の優勝ということになります。タンゴノセックもサクラシャイニーも人気薄(タンゴノセックは8番人気でした)ながら1・2番人気馬を2・3着に抑えての勝利という共通点があります。
本競走の1着賞金は500万円。高知競馬の番組賞金計算では南関東は40%換算となるため、200万円がサクラシャイニーの番組賞金に加算。これで、サクラシャイニーの番組賞金は1000万円の大台に乗りました。また、本馬の生涯総獲得賞金が中央時代の付加賞金を含めると今回の優勝賞金の加算で1億円を突破しています。
サクラシャイニー 番組賞金 8,056,000+2,000,000=10,056,000(A)
夏の休養でリフレッシュできたか、さっそく高いパフォーマンスをみせて大きな成果を挙げてくれたサクラシャイニー。順調なら再び黒船賞へ…を期待したいところ。さらに3着入りの実績がある年末の園田・兵庫ゴールドトロフィーも…選定されるでしょうか?個人的には見に行くので出て欲しい…。
→追記(2015.12.13) ネット上の情報によるとサクラシャイニーは兵庫GT回避とのことです。