(2024年 馬場状態 5/6まで) [良]8 [良→稍重]1 [稍重]7 [重]13 [不良→重]1 [重→不良]1 [不良]17
高知馬遠征

佐賀・第56回九州ダービー栄城賞でオールラウンド優勝!

6月1日(日)に佐賀競馬場で行われた「ダービーウィーク2014」の3歳重賞「第56回九州ダービー栄城賞」(四国・九州地区交流競走)に高知競馬からは、ニシノマリーナ(田中譲二厩舎/上田将司騎手騎乗)とオールラウンド(別府真司厩舎/[佐]田中 純騎手騎乗)の2頭が出走。高知の重賞タイトルを2つ取り、佐賀で2勝したクロスオーバーとの対戦ではいずれも先着している実績もあって、ニシノマリーナは3番人気。一方、オールラウンドは現在C3格付けで2000mも初体験とあり、11頭中7番人気という状況でした。
レースは序盤に先頭集団の一角につけたニシノマリーナに対して、オールラウンドはジャンプスタートになって後方からという展開。しかし、2周目の向こう正面でニシノマリーナは急失速し一気に最後方まで下がってしまう展開。中段あたりにいたグループが先団に取り付き始め、直線に入ると大混戦の様相を呈していたところで、大外から一気の末脚でまったく圏外だったはずのオールラウンドが急追し、ついには先頭まで飲み込んでの強烈な差し切り勝ちで優勝、高知所属馬ではありますが「九州ダービー馬」の栄光に輝きました。オールラウンドの上がり3ハロンは他馬を1秒以上圧倒する38.9秒をマーク。2周目4コーナーでもまだ9番手だっただけに、まさに会心の競馬となりました。
2004年から四国・九州地区交流競走となったこの競走で高知競馬所属馬が勝利したのは今回がはじめてとなる快挙。馬券圏内入りは2009年のグランシング(2着)、2010年のリワードシャンヴル(3着)についで3度目となります。一方、別府真司調教師はクロスオーバーでの「花吹雪賞」「ル・プランタン賞」につづいての勝利により、管理馬の今年の佐賀出走成績は3戦3勝となりました。また、騎乗した佐賀競馬の田中純騎手は荒尾競馬所属時の2011年荒尾競馬「門松賞」以来、佐賀移籍後は初の重賞制覇となりました。

本競走の1着賞金は500万円。佐賀の賞金は70%換算となるため、350万円が番組賞金に加算されます。現在オールラウンドは42万あまりの番組賞金しかなく、C3級に在籍。これが、

オールラウンド 番組賞金 429,000+(5,000,000×0.7=3,500,000)=3,929,000(C3→A)

というようになり、次走からA級に昇級ということになります。2012年度までは在籍中の他場での獲得賞金は一部の例外を除いて番組賞金に算入しないこととなっていたのですが、そのルールが廃止されたことで、おそらくこれまでに例がないであろう4階級特進となりました。しかも、400万円近い番組賞金となるとA級でも上位に位置することになるため、今後はこれまでとは対戦相手のレベルがガラリと変わってしまいますね…。

これで、オールラウンドは7月9日(水)に大井競馬場で開催される「ジャパンダートダービー(JpnI)」での四国・九州地区優先選定馬となりました。「優先出走権」ではないため(ダービーウィークの競走から優先出走権は「東京ダービー」の1・2着馬のみ)、希望すれば必ず出られるというわけではありませんが、優位にはたったということになっています。今日を境に立場が大きく変わったオールラウンドの今後に注目です。

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