(2024年 馬場状態 9/7まで) [良]15 [稍重→良]1 [良→稍重]1 [良→稍重→重]1 [稍重]14 [重]15 [不良→重]1 [重→不良]2 [不良]25
レース編成・編成要領

平成26年度高知競馬番組編成要領より

 きょう、高知競馬の平成26年度番組編成要領が発表されました(要領の掲載ページはこちら)。既に重賞の賞金増額は発表されていましたが、今回の編成要領で、一部普通・特別競走の賞金増額や、クラス編成、番組編成の見直しなどが行われていますので、ここでまとめてみます。なお、内容の解釈は私見であることをお断りしておきます。

●賞金増額
 昨年度に続き、今年度も普通競走・特別競走の賞金の増額が行われることになりました。今回はC2~B級の普通・特別競争が変更されています。(重賞については既に記事掲載済み)

(クラス/普通競走1着/特別競走1着)
A級/15万/18万(変更なし)
B級/11万→13万/14万→15万
C1級/10万→12万/13万→14万
C2級/10万→11万/12万→13万
C3級/10万/12万(変更なし)
2・3歳/10万(変更なし) ※2・3歳には特別競走は設定されていない

普通競走については、25年度までC1以下が一律1着10万円でしたが、これがC3の1着10万を基準に、1級上がるごとに1着賞金が1万円ずつ増え、B→Aで2万円アップする形となりました。また、特別競走もC3の12万円を基準に、1万円ずつアップし、B→Aでは3万円アップとなっています。これまでは昇級しても相手が強くなるだけみたいなところがありましたので、金額の差からして気持ちだけの面もなきにしもあらずではありますが、昇級の恩恵ができた形となっています。

●クラス編成の変更
 番組賞金の計算方法、番組賞金に基づく古馬(一般格)A~C3級のクラス分けの賞金範囲、2歳馬・3歳馬は馬齢による1区分のみでの編成という基本は変わりませんが、2歳馬・3歳馬が一般格に編入される番組賞金の基準点が40万円から30万円に引き下げられました。単純に言えば、2歳馬・3歳馬が従来より1勝分早く一般格に編入されるようになりました。25年度の2歳~3歳格の賞金順を見直すと、この30~40万円のゾーンの馬というのは勝ち上がりの馬くらいしか到達できず常に少ない状態にあり、また、かつ賞金順編成のみの3歳戦では1組の圧倒的な軸馬になるケースが多くありました。馬券的妙味を増やす面もあるかもしれませんが、いわば3歳の中では抜けた存在しかいないに近いゾーンを一般格へ回すことによって3歳格の力差を小さくすることができるのではないかと思われます。
 もう1点の変更が、C3級が【上】30万超~60万以下 【下】0~30万以下の2区分に分けられた点。編成要領では上・下と区分されていますが、レース名称はどちらも従来どおり「C3-×組」のまま、賞金等も変わりません。これは25年度に2週で1サイクルを消化する際、C3クラスの馬が増えたためなのか、他クラスのように1日ないし同一週でクラス内の全競走を消化せず、1週目に賞金上位の組、2週目に賞金下位の組を編成する形が取られていたのですが、どこからが賞金上位、賞金下位なのかという明確な分け方がされていませんでした。そのため、今回30万円を一つのラインと設定したといえ、C3は今後も同様のレース配置をしていくということかと思われます。

●出走申込のルール変更
 まず目立つのが「出走申込はサイクル毎に行う」と明示された点。この「出走申込」は、最終的な出走馬や馬番を決定する「出走投票」の前の事前登録と思われますが、レース編成のベースになる出走申込みをサイクル単位ではやってなかったのか、やってたけど敢えて明文化したのか、このあと紹介する「追加編成」の関係での追加か…?
 つぎに、出走制限・出走停止馬の復帰については、従来は編成サイクル第1日目の前日までに制限(停止)期間を満了しなければならなかったのが、「当該サイクルの節(連続する開催単位)初日の前日まで」に緩和。これで、制限期間がサイクル1週目の開催後に開ける馬が、サイクル2週目に組まれた自己条件のレースに出られるようになることになります。
 また、転入馬についても、従来はサイクル分の編成が行われた後に転入してきた場合には、次のサイクルまで出走できなかったのですが、これを「通常の出走申込の条件を整えられ、サイクル編成日以降に転入したものの一走目のレースに編成できる(要領を要約)」馬については「サイクル途中で追加編成する」ことができるようになりました。おそらく、サイクル2週目のレースのクラスに格付けされる馬は、サイクル編成日~出馬投票の間に転入してきた場合、従来なら出走までブランクが開くところを、追加編成によってレースに早く出られるようになったということのようです。ただし、この追加編成に関しては、レース編成が困難なくらい出走馬が多い時は追加自体が行われず、追加編成されても、同一厩舎所属馬がレース全体の6割以上を占める場合や1レースの出走可能頭数を超える馬が編成された場合は真っ先に調整対象とされるなど、ある程度格差がつけられており、馬が足らないときの策という面があるようです。

 このほか、「全日本新人王争覇戦競走」の負担重量が、従来54キロ(牝馬52キロ)だったのが、56キロ(牝馬54キロ)に改められたほか、2012年1月以来開催のない「未勝利馬特別競走(チャレンジシリーズ)」が競走一覧や賞金手当等支給要領から削除されています。

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