開催が土曜日からの場合の高知競馬はたいてい水曜日に出走表が公開されています。レース数は編成時と変わらず土日が各12レース、月曜は8レース制です。クラスごとに見ていきます。なお、今回は選抜戦はありませんが、各級1組は特別競争となっています。
[重賞](黒潮菊花賞)
回避なし。12頭フルゲートで行われます。IPAT購入対象ラストとなる第7レースなのもいつもどおり。高知競馬では重賞でしか使われない1900m戦だけに、遠征で長距離を何度も経験し、かつ古馬A級でも上位に食い込めるアラマサシャープやコパノエクスプレスが人気ということになろうが、これまで重賞に出てきていない3歳馬に果たして距離適正があるのかどうかでまた変わってきそう。転入2戦目のサンミッシェルは中央ではこのあたりの距離で主にやってきているだけに恐い存在。転入初戦と同じく別府真衣騎手が騎乗となっており、勝てば2010年の金の鞍賞以来の重賞制覇となるが…。
[A級](1組~3組)
3競争ともマイル戦で6日(日)開催。東京盃に遠征したブレーヴキャンターやウォーターデュークなど1組の2頭をはじめ、回避馬が6頭。ただし、1組2頭、2組3頭、3組1頭と回避馬がバラけたためか、編成時に3組の賞金順トップだったポッピイが2組に繰り上がり、3競走とも出走馬7頭に揃えられました。これは、編成要領6(13)アに「普通競走において、編成後に休場馬があったため、競走頭数が番組編成上不均等な頭数になる場合は、直近の上位または下位から変更または組の分割等再編成により調整をする。」という項目があり、これを使っての調整ということかと。
[B級](1~4組)
4競走とも1400m戦で5日(土)開催。編成時はほぼフルゲートだったのですがが、2組で4頭も回避が出たため、3組トップだったカオカオプリンを2組に上げて9頭立てに調整されています。一方、4組に登録されていたマチカネニホンバレはそのまま出走表に載っており、「福永洋一記念」2着以来の再始動となる様子。なお、マチカネニホンバレは秋の賞金再計算で、中央時代の賞金がすべて計算対象から外れたため、高知移籍後の重賞2勝+A級1勝+重賞2着1回の賞金だけが残り、B級に降級となっています。
[C1級](1~4組)
4競走とも1300m戦で6日(日)開催。1組に出走なら約1年ぶりの復帰だったチュニジアンブルーなど一挙5頭が回避したため、2組から引き上げることになったものの、2組2位のエルステイも回避のため、トップのキョウワプロミスと3位のエンジョーイアゲンまでが1組となって8頭に。1組に調整された2組も9頭立てに変わっています。
3組は回避1頭で10頭、4組は登録どおりで、この組が土曜の(一発逆転の付かない)「ファイナルレース」となります。この4組は1頭抜けてる感じがするのでヒモ荒れ期待かな…。
[C2級](1~7組)
7競走とも6日(土)開催で、1組のみ1400m戦、あとは1300m戦。1組と4組がともに回避馬3頭。1組は2組トップのユノミレーを1組に上げて9頭。なお、ユノミレーは走る距離が100m延びてしまいますが、編成要領では「原則として200mの距離増減を上限として調整を行う」とあることから、これは許容されているといえます。
そして、第13サイクル編成の際の記事で「番組賞金同額だけど組が分かれた例」として挙げた3組のブルジュハリファは結局賞金同額のトラムブランカがいる4組に下げる調整が行われ、4組も9頭になっています。2組は調整分が減って10頭、3組も調整分減で10頭。5組は回避なしで11頭、6組は1頭回避で10頭。土曜日の「ファイナルレース」である7組は回避なしの11頭立て。ここは転入馬と3歳馬が強そう。マウンテンダイヤを負かしたことのあるトーアシングンもここに出走だが、転厩しているうえ、休み明けの3ヶ月ぶりというのがどうだろう。
[C3級](1~13組)
全部で13競争。さすがに散りばめられ、5日(土)に13組、6日(日)に9~12組。残りが7日(月)となります。7日(月)に行われる1~3組が1400m戦、残りは1300m戦です。
もともと1組と2組はフルゲートを超える13頭ずつが登録されていたもののその組では回避馬が出なかったため、上位組であふれた馬を下位組に繰り下げる調整が行われています。1組下位のビューティゴルドが2組へ。2組が14頭になるために下位2頭のエンプレスソングとマヤノメスキータが3組に。また3組が…と影響は7組まで続いています。ということは1~7組はすべてフルゲートということになります。で、影響のなくなった8組(月曜の「ファイナルレース」)で回避1頭があるため、そこは11頭。ここもフルゲートなら月曜はオールフルゲートだったんですがね…。
日曜の9組は回避3頭で10組から1頭繰り上げで10頭。それにより10組は1頭減の11頭。11組は回避2頭、12組、13組も各回避1頭ですが、ここは調整はなく10、11、11の出走頭数です。
なるほど。いろいろやりくりして、レース編成って決まってるもんなんですね…。今は編成替えで賞金順がぐちゃぐちゃなだけに、馬の組間の移動の影響がイマイチ見えてきませんが、ある程度順番が整ってきたときに、この編成の調整が思わぬ妙味を生んだりすることもあるかも、という気がちょっとしなくもないです。