※年替わりに伴う更新を徐々に行っています (2024年 馬場状態 3/26まで) [良]11 [良→稍重]1 [稍重]10 [重]12 [不良]3
レース編成・編成要領レースライナー

令和7年度高知競馬番組編成要領より

2025年3月31日に「令和7年度高知競馬番組編成要領」が発表されました。(2025年3月31日から適用)

2025年度は負担重量の設定が全面的に改められたほか、入着賞金の増額、重賞・準重賞の条件設定の変更、2歳の能力検査の設定変更など目立つ改正が比較的見られます。

また、連闘馬のみが出走できる「二走目」戦については、長らく競走設定が行われていませんでしたが、今回これに関する項目が全て削除されており、廃止されたと解釈されます。

例によって、旧要領と照らし合わせながら2025年度の要領の変更点を見ていきます。

番組編成要領

「1.出走の資格及び制限」の変更点

  • 鼻出血について、出走制限の対象となる症状の表現がより細かく改められました。((3)(セ))

「2.転入馬」の変更点

  • サイクル途中で追加して編成される馬の条件として、従来は「一走目に編成可能な馬」という要件がありましたが、二走目の廃止により区別する必要がなくなったため、単に「編成可能な馬」と改められました。((3)(ウ))

「4.番組賞金」について

  • 起点日から過去2年の獲得賞金を起点にする方式は同じですが、番組賞金の算出対象期間については、昨年度に続いて夏季に1か月の長期休催が実施されることに伴い、年度途中に実施する番組賞金算定起点日の変更が今年度も従来の10月ではなく9月に前倒しされており、長期休催明けで編成替えとなります。((1)(ア))

「5.二歳及び三歳馬の取扱い」について

2025年の3歳戦の実施は9月28日までと規定されています((4))。このため、10月の開催から3歳格付馬は全馬一般格C3級下に編入されます。番組賞金とは異なり、休催期間の影響は受けず従来通りの取扱いとなっています。

「6.番組の編成について」の変更点

  • 年間サイクル数は、開催日程の関係で前年度から1サイクル減となり、年間29サイクルです((1))。
  • 競走馬の級区分については下記の通りC3級上下の境界の番組賞金の範囲のみが改められました((4))。
一般 A 1100超 1100超
B 700超~1100以下 700超~1100以下
C1 440超~ 700以下 440超~ 700以下
C2 300超~ 440以下 300超~ 440以下
C3上 200超~ 300以下 180超~ 300以下
C3下 200以下 180以下
3歳 100未満の三歳馬 100未満の三歳馬
2歳 100未満の二歳馬 100未満の二歳馬
(単位:万円)
  • 級を指定する特別競走(選抜)の選出方法について、参考とする対象競走が二走目だった場合の規定が削除されています((6)(イ))
  • 重賞・準重賞に出走して1着とならなかった馬は、同一サイクル内の自己条件に追加編成できる規定について、追加先は一走目に限定される規定がありましたが、二走目が廃止されたため、単に自己条件に追加編成できる旨の表現に改められています((8))
  • 格上挑戦した馬は格上挑戦先の級の二走目に出走できる規定がありましたが、二走目の廃止により削除されています(旧(10))
  • 編成組の表記について、「二走目はイロハ順カタカナ(イ,ロ,ハ…)」との規定が削除されています(旧(13)(イ))

「8.負担重量」の変更点

中央競馬や他の地方競馬で負担重量を増やすルール変更が近年行われていましたが、令和7年度から高知けいばでも同様の取り組みが行われ、これまで「牡(セン)馬56kg・牝馬54kg」が基本だった設定が「牡(セン)馬57kg・牝馬55kg」と1kg加増となります。これに合わせて別定重量戦の設定にも変更が生じるほか、定量重量戦・別定重量戦の設定が整理されました。((1))

一方、2歳重賞と古馬重賞は従来から1kg加増されていましたが、これは引き上げられず変更なし。一方、牝馬重賞のレジーナディンヴェルノ賞と牝馬限定準重賞は1kg積み増しとなります。また、A級戦等で行われる成績に応じた加増が行われる別定重賞戦の加算重量の上限も58kgのままとされたことから、基本重量からの加増は1kgのみとなります。
さらにグレード別定の黒船賞についてはG(Jpn)I競走勝馬への加増は3kgから2kgに変更され、G(Jpn)II競走勝馬への加増はG(Jpn)III競走勝馬と同じ1kgに変更されました。

今回の変更により、高知けいばにおける編成要領で規定された負担重量設定の最高は58kgとなり、一方、最低は負担重量54kg設定となる2歳牝馬に女性騎手が騎乗した場合の50kgとなります。(定量重量1、別定重量1)

以下に全設定の新旧比較をまとめました。

<定量重量戦>

名称旧(R6年度)新(R7年度)
定量重量1[級限定準重賞・一般格競走]
2歳54kg
3歳3月まで55kg、4月以降56kg
4歳以上56kg
牝馬は2歳1kg減、3歳以上2kg減
下位級1kg減(希望馬除く)
[級限定準重賞・一般格競走]
2歳55kg
3歳3月まで56kg、4月以降57kg
4歳以上57kg
牝馬は2歳1kg減、3歳以上2kg減
下位級1kg減(希望馬除く)
定量重量2[2歳格競走・3歳格競走]
2歳55kg、3歳56kg
牝馬は2歳1kg減、3歳以上2kg減
[2歳競走・3歳競走]
2歳56kg、3歳57kg
牝馬は2歳1kg減、3歳以上2kg減
(旧定量重量3)[2歳・3歳重賞/準重賞競走]
56kg
牝馬は2歳1kg減、3歳以上2kg減
(定量重量2に統合)
定量重量3(旧定量重量4)[重賞競走]
古馬重賞は
3歳56kg、4歳以上57kg
牝馬は2kg減
[重賞競走]
古馬重賞は
3歳56kg、4歳以上57kg
牝馬は2kg減
定量重量4(旧定量重量5)[牝馬重賞競走]
レジーナディンヴェルノ賞は
4歳以上56kg
[牝馬重賞競走]
レジーナディンヴェルノ賞は
4歳以上57kg

<別定重量戦>

旧(R6年度)新(R7年度)
別定重量1[準重賞競走・A級競走]
古馬オープン準重賞・
A級競走(AB混合含む)は
-基本重量-
2歳54kg
3歳3月まで55kg、4月以降56kg
4歳以上56kg
牝馬は2歳1kg減、3歳以上2kg減
下位級1kg減(希望馬・番組編成
委員指定馬除く)
-加算重量-
4/1(9/30以降は9/30、転入馬は
転入日以降)の最上位競走及び他場
重賞競走の1着毎に1kg増、加増
以降の高知競走2着以下毎に1kg減。
最高58kg、最低基本重量
[準重賞競走・A級競走]
古馬オープン準重賞・
A級競走(AB混合含む)は
-基本重量-
2歳55kg
3歳3月まで56kg、4月以降57kg
4歳以上57kg
牝馬は2歳1kg減、3歳以上2kg減
下位級1kg減(希望馬・番組編成
委員指定馬除く)
-加算重量-
4/1(9/29以降は9/29、転入馬は
転入日以降)の最上位競走及び他場
重賞競走の1着毎に1kg増、加増
以降の高知競走2着以下毎に1kg減。
最高58kg、最低基本重量
別定重量2[牝馬準重賞競走]
A級56kg、B級55kg
C1・C2・C3級・3歳54kg
[牝馬準重賞競走]
A級57kg、B級56kg
C1・C2・C3級・3歳55kg
(旧別定重量3)全日本新人王争覇戦競走は
56kg 牝馬2kg減
(削除)
別定重量3(旧別定重量4)[グレード別定]
黒船賞(JpnIII)は
4歳以上56kg 牝馬2kg減
実施要領で定める日までに
3歳以降の競走で
GI(JpnI)競走1着馬3kg増
GII(JpnII)競走1着馬2kg増
GIII(JpnIII)競走1着馬1kg増
[グレード別定]
黒船賞(JpnIII)は
4歳以上56kg 牝馬2kg減
(南半球産4歳馬1kg減)
実施要領で定める日までに
3歳以降の競走で
GI(JpnI)競走1着馬2kg増
GII(JpnII)競走・GIII(JpnIII)1着馬1kg増

令和7年度 高知競馬重賞競走等一覧

重賞競走

開催日程発表時に既にあわせて発表されており、昨年度から2競走増となる22競走となりましたが、追加は地区内持ち回り重賞の「西日本3歳優駿」と「ネクストスター西日本」の2競走で令和7年度限りの設定です。なお、「ネクストスター西日本」はJRA重賞級認定競走となります。

準重賞競走

準重賞競走は昨年度より5競走増の29競走となり、B級以下準重賞として「物部川特別」、C級以下準重賞の「五台山特別」「月見台特別」「玉島特別」の4競走が追加、また2歳準重賞の「満天星特別」は特別競走から格上げとなります。

JRA認定競走の2歳準重賞は引き続き3競走が設定されています。

令和7年度 高知競馬重賞競走等選出基準

  • 交流競走となった「福永洋一記念」「高知県知事賞」「黒潮菊花賞」については交流出走の頭数が設定され、地方全国交流となる「福永洋一記念」「黒潮菊花賞」は他場所属馬4頭以内、近畿・四国・九州地区交流の「高知県知事賞」は他場所属馬3頭以内と設定されました。なお、この3競走は従来の高知けいばの地方交流重賞と同じく、他地区馬は実施要領に定めた期日以内に重賞5着以内の成績があることも出走条件となります。
  • 令和7年度限りとなる「西日本3歳優駿」「ネクストスター西日本」についても選出基準が設けられています。
  • 牝馬準重賞4競走(ミラク、ヴェガ、スピカ、ベラトリックス各特別)について、出走資格に設けられていた「出走申込時、所属場で1走以上」の規定が削除され、転入初戦からの出走が可能となりました。これにより、高知けいばの準重賞競走は全て転入初戦からの出走が可能となります。

令和7年度 高知競馬馬検査実施要項

  • 馬体検査、発走検査及び能力検査の対象となる馬の定義において、「出走申込日前180日」という期間設定が行われているもので、出走申込日が9月から12月までの間にある場合は昨年度同様に「出走申込日前210日」に30日間延長されます。これは約1か月の夏季休催期間を挟んだために検査対象になることを避ける等の措置と思われます。(3.(1)(イ)、4.(1)(ア)、4.(1)(イ))
  • 2歳馬の能力検査の距離・制限タイムの設定が変更され、800mと1300mの設定があったものが1300mに一本化され、合格となる制限タイムが従来より2秒延びた1分36秒に変更されています。(4.(3))

令和7年度 高知競馬賞金諸手当等支給要領

「1.馬主に対するもの」の変更点

(1)賞金

  • 重賞競走のうち、地方全国交流競走に移行する「黒潮菊花賞」1着賞金が800万円から1,000万円に増額されます。
  • 令和7年度限り実施の「西日本3歳優駿」は1着賞金800万円、「ネクストスター西日本」は1着賞金1,200万円に設定されており、他場開催時と同額の設定です。
  • 新設の準重賞競走の1着賞金は従来から設定されている同格の準重賞競走と同額です(B級以下400万円、C級以下300万円。格上げの「満天星特別」は特別競走時の240万円から増額され他の2歳準重賞と同じ400万円)。
  • C級以下準重賞の中で「八畳岩特別」(2026年3月18日(水)開催)のみ、1着賞金が300万円から500万円に増額されています。ただし、2着以下は他のC級以下準重賞と同じ賞金設定となっています。
  • 2着以下の賞金配分率が見直され、2歳競走のみに適用されていた「190方式」が黒船賞以外の全ての競走に適用されることになり、2着賞金が1着賞金の35%から40%に、3着賞金が20%から25%に変更されました。なお、「黒船賞」のみ2025年3月に改定された「180方式」が継続されています。
1着2着3着4着5着
190方式100%40%25%15%10%
180方式100%35%20%15%10%
  • 二走目の賞金設定が全て削除されました。

(2)出走手当

  • 基本の支給額に変更はありませんが、7月末時点の在籍馬が第10サイクル(9/6~9/14)と第11サイクル(9/21~9/28)に出走した場合は前年度に続き基本支給額に6万円の加算が行われます。夏季休催期間を踏まえての措置と思われます。
  • 二走目の出走手当設定が削除されました。

附則

「高知競馬賞金諸手当支給要項」には、引き続き「高知競馬は赤字を出すことができないため、必要に応じ変更する場合がある。」と規定されています。

高知競馬の在り方を示す象徴的な文言であり、この条項が発動するような状況が起こらないことを願うばかりです。

おわりに

2025年度の高知競馬の形態がこれで固まりました。また1年間それぞれの見方で楽しんでいきましょう。

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