(2024年 馬場状態 11/17まで) [良]18 [稍重→良]1 [良→稍重]1 [良→稍重→重]1 [稍重]19 [稍重→重]1 [重]19 [不良→重]1 [重→不良]2 [不良]33
レース編成・編成要領

平成28年度高知競馬番組編成要領より

平成28年3月31日に「平成28年度高知競馬番組編成要領」が発表されました。
 →平成28年度高知競馬番組編成要領掲載ページ

 堅調に推移した売り上げ増の効果もあり、今年度は従来の手当ての増額を主としたものではなく、準重賞・2歳新馬戦を除く全競走区分の賞金が近年以上の引き上げとなり、目に見える変化が行われる形となりました。この影響もあってか合わせて格付けの賞金区分の改正も行われています。旧要領と照らし合わせながら28年度の要領の変更点を見ていきます。

~番組編成要領~
●「1 出走の資格および制限」の変更点
 出走申込みまたは出走できる馬のうち、対象外とされる馬に「競技外検査で禁止薬物陽性と確定され、検体採取日から6か月間経過していない馬(その後自主検査で陰性が確認された場合は除く)(以上要約)」が追加されています。

●「4 番組賞金」の変更点
 例年上半期と下半期で番組賞金の算定時期が変更となりますが、今年度は開催日程の日割りの関係上、「4月1日~10月2日」が「平成26年4月1日~編成日の賞金」、「10月3日~3月31日」が「平成26年10月1日~編成日」の賞金で番組賞金が算定される形となります。
 なお、出走競馬場による賞金換算率には変更がありませんが、編成要領ではこれまで残されていた「福山」「旭川」「札幌」「荒尾」の表示が今回なくなっていました。

●「5 二歳及び三歳馬の取扱い」の変更点
 「3歳」格の3歳馬が下半期からすべてC3級へ移るルールは従来どおりですが、今年度は開催日程の日割りの関係で「10月3日から一般格(C3)に編入格付」となっています。

●「6 番組の編成について」の変更点
 今年度の大きな変更点の1つが、格付けの賞金区分の変更です。下記の通りとなります。後述の賞金の増額の関係もあり、C2以上で区分幅の拡大が行われており、従来C2→C1、C1→Bには各30万の獲得で昇級だったのが、ボーダーラインが引き上げられ、C2→C1に40万、C1→Bで50万が必要となりました。B→Aには60万が必要なのは変更されていませんが、C2~Bのライン引き上げによりA級到達には番組賞金210万円突破が条件となりました。

       (旧)                 (新)
A級    180万円超           210万円超        
B級    120万円超180万円以下    150万円超210万円以下
C1級    90万円超120万円以下    100万円超150万円以下
C2級    60万円超90万円以下      60万円超100万円以下
C3級(上) 30万/40万超※60万円以下     40万円超60万円以下
C3級(下)  30万以下/40万以下※        40万円以下
3歳     30万円以下の3歳馬       30万円以下の3歳馬
2歳     30万円以下の2歳馬       30万円以下の2歳馬
※旧ルールのC3(上)と(下)は第1・第3四半期が30万円、第2・第4四半期が40万円が境となっていた。

●「8 負担重量」の変更点
 オープンの準重賞、A級1組(選抜、非選抜問わない)で用いられる、直近の最上位競走での勝利により負担重量が最大58キロ(牝馬56キロ)まで加算される「別定重量1」について、従来勝利により加増となる最上位競走は「重賞」「A-1(選抜)」「他場の重賞」だったのですが、これに「準重賞(級指定・牝馬限定を除く)」が追加されています。これは今年度は数年ぶりにオープンの準重賞が3競走設定されることから、これも加増対象の最上位競走に位置づけられたものです。

~重賞競走等一覧~
 重賞競走のレース数、距離、負担重量に変更はありません。一方、準重賞は「高知・佐賀スタリオンシリーズ」として行われる「トーセンジョーダン賞」が4歳以上オープンのマイル戦、「アンライバルド賞」が3歳以上オープンの1400m戦で新設。また、4歳以上オープンの「長浜特別」が1400m戦で開催と計3レース新設となっています。

~賞金諸手当支給要領~
●賞金の増額
 今年度の一番の変更点が大半の競走における賞金増額です。1着賞金が下記の通りとなりました。上位級ではおおむね2割増といったところ。なお、これまでになかった取り扱いとして、一走目に比べて二走目は増額幅が半分となっており、同一級でも賞金が異なる体系が構築されました。
 よく地方競馬場の賞金の低廉さを示す数値として最下級条件の1着賞金が例に挙げられますが、今回の増額により、高知は従来の「10万円(C3以下)」から「12万円(C3以下の二走目戦)」に変わりました。

古馬重賞 100万円→120万円 うち高知県知事賞 150万円→180万円
(黒船賞は変更なし)
3歳重賞   80万円→100万円
2歳重賞   60万円→80万円

古馬準重賞 (設定なし)→50万円
牝馬準重賞 40万円(変更なし)
3歳準重賞  40万円(変更なし)
※B級以下準重賞(初夢特別)は例年記載がありません(27年度は40万円)。

A特別  24万円→32万円 A普通  20万円→28万円 A二走目  20万円→24万円
B特別  20万円→28万円 B普通  16万円→24万円 B二走目  16万円→20万円
C1特別 16万円→24万円 C1普通 14万円→20万円 C1二走目 14万円→16万円
C2特別 14万円→20万円 C2普通 12万円→16万円 C2二走目 12万円→14万円
C3特別 12万円→16万円 C3普通 10万円→14万円 C3二走目 10万円→12万円
3歳特別 12万円→16万円 3歳普通 10万円→14万円 3歳二走目 10万円→12万円
2歳新馬 50万円(変更なし)2歳普通 10万円→14万円 2歳二走目 10万円→12万円
※級混合戦は上位級の賞金体系を適用。

●「高知デビュー馬」特別出走手当の拡大
 昨年から新馬に対して特別出走手当や特別付加賞金を支給して「高知デビュー馬」の確保を目指す施策が取られていますが、昨年「高知デビュー馬」認定の条件となっていた「10月末までに出走」という条件が今年度は撤
廃され、単に「高知競馬で生涯初めての出走投票を行い出走し、引き続き在籍している馬」を「高知デビュー馬」と定義と改められました。また、今年度は2歳馬に対し1走につき15,000円(昨年10,000円)、また新たなに3歳馬にも1走10,000円の特別出走手当が付くこととなっています。ということは、3歳になってから高知でデビューする馬もたまにいますが、これも高知デビュー馬に認定されるということになるんでしょうか。

●調教師賞・騎手賞・きゅう務員賞の増額
 管理馬・騎乗馬・担当馬が上位3位までに入着すると贈られる調教師賞・騎手賞・きゅう務員賞。昨年度に黒船賞以外も支給対象が3着までに拡大されましたが、今年度は黒船賞以外で増額が行われ、「1着2,000円(昨年度1,000円)、2着1,000円(昨年度500円)、3着500円(昨年度300円)」に改定されています。

●「冬季ナイター手当」の新設
 高知競馬にとって大きな売上となっている冬季のナイター開催。温暖な高知だからできる冬場のナイター…と言っても昨年度は突然の吹雪でレースが中止になるハプニングも。それは極端ですが、やはり高知でも冬場は寒く、騎手はジャンパーを着込んで返し馬をする風景も当たり前の物となっていますが、そんな過酷な環境で頑張る現場に報いるためか、12月から2月の19時以降発走の競走について、調教師には管理馬の出走1頭につき500円、騎手には1騎乗につき500円、きゅう務員には担当馬出走1頭につき200円、またその馬を引き馬したときはさらに300円を支給する「冬季ナイター手当」が新設されています。

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