2023年10月27日、園田競馬場で行われた西日本地区交流の重賞競走「第20回兵庫クイーンカップ(重賞II)」(3歳以上牝馬登録馬・1870m、曇・稍重・出走頭数12頭)に、高知けいばからアンティキティラ(牝4・別府真司厩舎)が多田羅誠也騎手の騎乗で出走し、内の好位から粘り通して3着となった。
レースは単勝2番人気に支持された金沢のハクサンアマゾネス(牝6・加藤和義厩舎・吉原寛人騎手騎乗)が2番手から2周目3コーナーで抜け出し、2着のスマイルミーシャ(兵庫)に3馬身差をつけて勝利。1着賞金700万円を獲得した。
単勝1番人気は兵庫生え抜きで9戦8勝、重賞4勝馬で今年の兵庫ダービー馬であるスマイルミーシャ(兵庫)が1.6倍のオッズ。重賞18勝馬で7月の園田「兵庫サマークイーン賞」を勝利も前走の名古屋「秋桜賞」で不覚を取り、地元戦勝利を挟んで再び園田へ挑んできたハクサンアマゾネス(金沢)が2番人気の2.3倍。単勝オッズは完全に2強ムードになり、3番人気に昨年のこのレースの2着馬であるアンティキティラが入ったが、単勝オッズは上位2頭から離され11.8倍となった。
レースは先手を主張したグリージャ(兵庫)が先行もハクサンアマゾネスがピッタリと外からマーク、それを見る形で内にアンティキティラ、外をスマイルミーシャが取る展開となった。レースは淡々と進み、3コーナーでグリージャを人気上位3頭が捉えてこの3頭の争いとなるも、一足早く抜け出したハクサンアマゾネスはそのまま後続を寄せ付けない走りで快勝。続くスマイルミーシャは3馬身離された2着に終わった。アンティキティラは終始内を通る展開となり、大外を伸びてきたクリノメガミエースにゴール前でかなり迫られたものの、ハナ差残しての3着入線でのゴールとなった。
ハクサンアマゾネスは父シルポート、母オークヒルズ。2020年に3歳で金沢でデビューし、2021年のオフシーズンのみ船橋に一時転出した後は再び金沢所属となる。通算成績は34戦23勝となり、重賞は7月の園田「第16回兵庫サマークイーン賞」以来の19勝目となった。
なお、アンティキティラは3着の賞金175万円を獲得。高知けいばの番組賞金には兵庫の競走として7割換算された、122.5万円が加算される。
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