2023年9月15日、園田競馬場で行われた西日本地区交流の重賞競走「第20回園田チャレンジカップ(重賞II)」(3歳以上登録馬・1400m、晴・良・出走頭数8頭)に、高知けいばからアポロティアモ(牡6・田中 守厩舎)が吉原寛人騎手(金沢)、ダノンジャスティス(セン7・別府真司厩舎)が上田将司騎手、ダノングリスター(セン7・別府真司厩舎)が岡村卓弥騎手の騎乗と3頭が出走し、アポロティアモが2着に入るなど、3頭とも入着を果たした。
レースは圧倒的な単勝1番人気に支持された地元兵庫のイグナイター(牡5・新子雅司厩舎・田中 学騎手騎乗)が前々から余裕を持って後続を突き放し、2着のアポロティアモに2馬身半差で勝利。1着賞金700万円を獲得した。
昨年のNAR年度代表馬で、今年は浦和「第27回さきたま杯(JpnII)」を勝って実績断然のイグナイターが単勝1.2倍の圧倒的1番人気に。高知重賞3連勝含む5連勝中のアポロティアモは今年1月に高知の「第20回黒潮スプリンターズカップ」でイグナイターに敗れていることもあってか2番人気も3.6倍。3番人気は今年2戦だけ高知C2を走ったが元々JRA4勝の実績を持つスピーディクール(金沢)となったがここでオッズが25.1倍と大きく差がついた。昨年の覇者ダノンジャスティスは4番人気の25.3倍、JRA4勝からの転入で近走は調子を上げつつあるダノングリスターは5番人気の28.3倍となった。
レースはイグナイターが1コーナー前で前を取り切ろうとするも、アポロティアモが早めに横に付けようと競りかけたことで前2頭と後続という形となる。
しかし3コーナー前で早くもイグナイターがアポロティアモを悠々と引き離し、最後は追うことなくゴールを駆け抜け、勝利を飾った。一方のアポロティアモは脚色自体は最後まで衰えずに追いかける形での走りは見せ、後続を7馬身離しての2着確保となった。
ダノンジャスティスは好スタートも中団に位置取り、終いを伸ばす形で3着。ダノングリスターは5番手からダノンジャスティスを追い上げたが捉えきれず4着となった。
勝ったイグナイターは父エスポワールシチー、母ビアンコ。2020年JRAデビューのあと大井を経て2021年夏から兵庫在籍。地方競馬通算成績を20戦10勝(JRA3戦1勝)とした。重賞は今年5月の前走、浦和「第27回さきたま杯(JpnII)」に続く連勝となり7勝目となった。
なお、アポロティアモは賞金280万円、同じくダノンジャスティスは175万円、ダノングリスターは105万円を獲得。高知けいばの番組賞金には兵庫の競走として7割換算され、それぞれ196万円、122.5万円、73.5万円が加算される。
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