11月10日に笠松競馬場で行われた2歳牝馬重賞「第2回ラブミーチャン記念(SPI)」(地方全国交流競走)に高知競馬からディアマルコ(牝2 那俄性哲也厩舎/佐原秀泰騎手騎乗)が出走しました。
高知では既に同世代の筆頭格的存在となり、出走馬中唯一古馬戦も2戦経験して1勝を挙げていますが、今回は地元はもちろん各地からの遠征馬も実績馬が多く、またディアマルコ自身も初の輸送競馬が影響したか前走比18キロ減の馬体重での出走となったこともあって、遠征組では一番下の単勝6番人気での出走となりました。
レースは序盤の先行争いに加わり、ここから最初の直線で兵庫のランランラン、金沢のグランスーリールとともに3頭で先団を形成、レースを引っ張る形となります。向こう正面ではランランランとの2頭で先頭争いを続けますが、3コーナーあたりでともにやや脚色が鈍り始め、名古屋のサカジロゴーゴーや北海道のミスミランダーに先頭を譲ることとなります。直線で後続を突き放したミスミランダー、追うサカジロゴーゴーにはさすがに対抗できず、笠松のシャイニーネームにも交わされましたが、そこで踏みとどまって4着でのゴールとなりました。
本競走の4着賞金は12万円。高知の番組賞金計算では笠松は60%換算となるため、ディアマルコの番組賞金に7万2千円が加算されました。なお、「GRANDAME-JAPAN」2歳シーズンのポイントを「他地区馬の4着」で5ポイント獲得しましたが、現時点では表彰資格は満たしていません。
ディアマルコ 番組賞金 467,000+(120,000×0.6=72,000)=539,000(C3)
遠征出走の多い高知競馬勢ですが、そもそも2歳馬の在籍が少なかったこともあり2歳交流重賞は縁遠い存在でした。今回高知競馬をあげての2歳新馬の確保策もあってか高知デビューとなったディアマルコが地元では圧倒的な力を見せたことで未開の部分に挑戦し、そして入着という実績をあげてくれたのは、本馬だけでなく高知全般としても今後につながる遠征だったのではないかと思います。
現在は高知デビュー組が大勢を占める2歳馬はディアマルコ、ニヨドスカイ、ハルノフェスタの牝馬3頭が世代をリードし、そのなかでもディアマルコが頭2つ3つ抜けている感がありますが、まもなくやってくる北海道からの2歳勢にディアマルコはどういうパフォーマンスを見せるのか、年末の「金の鞍賞」に向けて2歳戦線の行方も楽しみです。