(2024年 馬場状態 11/17まで) [良]18 [稍重→良]1 [良→稍重]1 [良→稍重→重]1 [稍重]19 [稍重→重]1 [重]19 [不良→重]1 [重→不良]2 [不良]33

高知けいばの冬 騎手のスタイル

(初回投稿)2018.2.26
(更新)2021.3.11 岩手競馬でも騎手服柄ジャンパー導入を追記。

 夏場は暑さにやられておとなしかった馬達も冬になると一様に元気になります。「調教のとき悪さばかりする・・・」「やんちゃになって困る」と騎手の皆さんが「モーニング展望。」で愚痴りはじめると、ああ、冬だな・・・と感じなくもなく。

 とはいえ、馬達は姿形変わらず元気になるわけではなく、こんな感じで、

(ブリエアヴェニール号)

冬毛を纏い、馬なりの防寒対策が自然になされます。こうなるとパドック解説で「毛ヅヤが悪いんですが・・・」「毛ヅヤは冴えないんですが…」とお決まりのように言われてしまう、これが冬の高知けいばです。

 さて、「温暖な気候であることを生かしての通年ナイター」がウリの高知けいばですが、冬の夜でもポカポカ陽気なのかというと、決してそんなことはありません。さすがに開催中に雪が降ることはめったにありませんが、冬場の昼間でも気温はヒトけた台に下がりますので、夜は言わずもがな。日が陰って風でも吹けばそりゃあ寒いです。防寒対策をしている観戦客ですらこうなので、馬はへっちゃらでも、厳しい重量制限のある騎手のみなさんは寒さに耐えなければならずさらに大変かと思います。

 なので、こんな感じでフェイスマスクを着用したり、

(倉兼育康騎手)

(上田将司騎手)

(別府真衣騎手(当時)、オシャレなデザイン)

さらに鼻まで覆う頑丈なフェイスマスクを着用したり、

(郷間勇太騎手・・・って顔が隠れて騎手服でしか判別できん)

ネックウォーマーをしてみたりと、

(妹尾浩一朗騎手)

(赤岡修次騎手・・・ってこれももう騎手服でしかわからん・・・こともないか(笑))

と、各騎手が思い思いの防寒対策を取っています。まあここまでなら岩手競馬のシーズン終盤や冬開催のほかの競馬場でも見られなくはない光景。しかし、騎乗中は寒さを気にしている余裕はないという騎手の話はよく聞きますが、パドック周回中や発売締切までの輪のりでの待機中に夜の寒空の下、特に減量がギリギリの騎手は体への防寒対策ができる余裕がないため、「夜さ恋ナイター」のさらなる寒さ対策として取られているのがこれ。

 画像左の妹尾将充騎手が着用しているのは「騎手服柄のジャンパー」。これは公正確保の観点もあってか主催者が用意したものが貸し出されており、パドックからゲートへの集合がかかる前までいる待機所での輪のりまで自分の騎手服柄を着て騎乗することができます。着る着ないは騎手の自由で、体重に余裕があって騎手服の下にがっつり防寒対策をしていたり、そもそも寒さは気にならないという騎手は画像右の林 謙佑騎手のように真冬でも普段どおりの騎手服で登場します。

 競走前のジャンパー着用は「夜さ恋ナイター」開始当初から行われていましたが、2018年度までは後述する「騎乗馬の枠色をあしらったジャンパー」だったため、出馬表を見ないと誰か判別できないというデメリットが認識されていたようで、それをカバーするため2019年度から所属する騎手全員の柄分用意したとのこと。ただし、冬季の期間限定騎乗騎手までは(レギュラー格の方もいらっしゃるとはいえ、)さすがに用意できないので、こちらは従来の「騎乗馬の枠色をあしらったジャンパー」が貸し出されます。

(赤岡修次騎手)

(上田将司騎手)

(木村直輝騎手)

(倉兼育康騎手)

(郷間勇太騎手)

(妹尾浩一朗騎手)

(妹尾将充騎手)

(濱 尚美騎手)

(山崎雅由騎手)

 発走前まで着用できる防寒着の貸し出しは高知が初の取り組み。その後2018年度から始まった厳寒期の船橋のナイター開催や佐賀の薄暮・ナイター開催でも発走前まで主催者貸し出しの統一柄のジャンパーを着用することが認められ、船橋はこれに加えて防寒装備に対応して期間中は大半の競走で負担重量を0.5キロ加増する形もとられています。さらに、2021年春からは岩手競馬でも騎手服柄ジャンパーが採用され、発走までの防寒対策に使用されるとのこと。冬でも平地ナイターを導入する場が将来的には増えるのではとの説もあり、それに応じて各場ごとに防寒対策が取られていくことでしょう。

返し馬もジャンパー着用OK。妹尾将充騎手と濱 尚美騎手。

 なお、2018年度までは騎乗馬の枠番号に対応して主催者が貸し出した枠色のジャンパーを着用できることになっていました。枠色のなので当然8色ありますが、頭数によって5~8枠は2頭入るケースがあるため、その場合1頭目は枠色のみのジャンパー、2頭目は識別のため枠色に胴一本輪が添えられたジャンパーを着用するようになっていました。このため、以前の真冬の高知けいばの発走前は、騎手の格好がジャンパーと騎手服が混じってまだらという光景がよく見られていました。現在も、冬季の期間限定騎乗騎手がこれを着用するケースがあります。手持ちの画像を漁ったところ、6枠の2頭目以外は全部あったのでそれを並べてこの記事を締めさせていただきます。

(1枠・白(上田将司騎手))

(2枠・黒(三村展久騎手(当時)))

(3枠・赤(西森将司騎手) この当時も返し馬の際着用可能です)

(4枠・青(石本純也騎手)
ジャンパー+ネックウォーマーだといよいよ誰だかわからなくなります(笑)

(5枠(2頭いる場合は1頭目)・黄(別府真衣騎手(当時)))

(5枠の2頭目・黄 胴黒一本輪(別府真衣騎手(当時)))

(6枠(2頭いる場合は1頭目)・緑(岡村卓弥騎手))

※6枠の2頭目は「緑 胴白一本輪」です。

(7枠(2頭いる場合は1頭目・橙(石本純也騎手))

(7枠の2頭目・橙 胴白一本輪(妹尾浩一朗騎手))

(8枠(2頭いる場合は1頭目・桃(永森大智騎手))

(8枠の2頭目・桃 胴白一本輪(西森将司騎手))

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