(2024年 馬場状態 4/21まで) [良]8 [良→稍重]1 [稍重]6 [重]13 [不良→重]1 [重→不良]1 [不良]14

出走資格及び制限、検査

初回作成2021.5.25
更新:2023年度要領に対応

JRAと地方競馬、また地方競馬の各場毎でも出走資格や競走結果による出走制限の内容、発走、能力検査の内容は異なります。高知けいばについての概略を「高知競馬番組編成要領」及び「高知競馬馬検査実施要領」よりまとめます。

以下の内容は、2023年4月1日適用分より作成しています。
(内容を抜粋して掲載しています。全文は→こちら

出走申込み又は出走できる馬(抜粋)

  • 地方競馬全国協会の登録を受けた満二歳以上の軽種馬
    (多くの場では加えて「サラ系」という規定が付いてますが、高知にはないため規定上はアラ系が現在も出走できることにはなっていると考えられます)
  • 理化学検査の結果、禁止薬物陽性と確定され、出走停止期間を満了していない馬。ただし、禁止薬物陽性確定により2回以上処分を受けた馬は出走できない。(出走申込み済みの馬についても確定の日から適用)
  • 競技外検査で禁止薬物陽性と確定され、検体採取日から180日間経過していない馬。ただし、自主検査により陰性が確認された時はこの限りではない。
  • 視力が正常でない馬。ただし、入きゅう後外傷により異常を生じたもので、馬検査に合格した馬はこの限りではない。
  • 過去1年のうち2回以上出走停止処分を受けた馬。ただし、二歳又は三歳馬で、一般馬に編入されるまでに受けた処分はこの限りでない。
  • 馬検査を指定されている馬で、馬検査に合格していない馬
  • 出走する競走前の金曜日までに出走制限及び出走停止期間を満了していない馬。ただし、交流競走に出走する他場所属馬は、出走する競走の前日までとする。
  • ニューム製又は鉄製の尋常蹄鉄以外の馬は出走できない。ただし、実施要領又は実施細目を別に定める競走及び許可を受けた跣蹄(せんてい)馬はこの限りでない。

跣蹄(せんてい)馬=蹄鉄を付けず裸足で走る馬

  • 出走予定日に治療や薬品等の影響下にある馬の出走投票をしてはならない

出走制限・出走停止

  • 裁決委員が指定した馬は、指定された期間出走できない
  • 自らの事由により競走中止した馬は、当該競走の施行翌日から起算して20日間出走できない(出走制限)

[参考]翌日から起算して=翌日を第1日目として計算します
(例)6月30日の競走で他の馬と関係なく馬体に故障を生じ競走中止
   →7月1日を1日目として20日間出走制限→7月20日が満了日

  • 競走中鼻出血(外傷性を除く)を発症した馬は、次の期間出走できない(出走制限)
1回目当該競走の施行翌日から起算して20日間出走できない。
1回目から180日以内の2回目 〃 30日間出走できない。
1回目から180日以内の3回目 〃 60日間出走できない。
  • 大差3着から8秒以上で入線した馬は、当該競走の施行翌日から起算して20日間出走できない(出走制限)。ただし、下記の競走での大差入線はこの限りではない。

重賞競走、準重賞競走、選抜による競走、級混合競走、交流競走及び裁決委員が指定する競走
(補足:「選抜による競走」には記者選抜戦も含まれるとのことです。)

転入馬

  • 他場所属時の出走歴の有無にかかわらず、高知競馬に所属する場合は転入とする
  • 下記の事項に該当する馬は転入できない。ただし、休廃止の競馬場から転入する馬はこの限りでない。
    • 発走調教不十分により出走停止処分を受けた後、発走検査指定を受けない5回以上の出走履歴のない馬
    • 競走調教不十分、能力支障又は健康支障等により出走停止処分を受けた後、5回以上の出走履歴のない馬
    • 理化学検査陽性により出走停止処分を受けた後、1回以上の出走履歴のない馬

検体採取所における薬物検査

  • 競走に出走した馬のうち第2位までに到達した馬及び裁決委員が指定した馬は、必ず検体採取所において、薬物検査のため検体(尿又は血液)の採取を受けなければならない
    • 薬物検査の対象馬のうち裁決委員が指定する馬は、到着順位が第3位以下のうち競走終了後、その都度一頭指定する
    • ただし、出走した頭数が10頭以下の競走については、裁決委員は対象馬を指定しないことができる

発走検査及び能力検査

  • 馬体検査に合格し、次に該当する馬について、発走検査及び能力検査を同時に1回限り行う。(1回とは不合格になった際に当日すぐにやり直すことはできないとの意。別の日に改めて再受験することは可能です。)
    • 初出走馬(未出走馬は、事前にゲート練習を受けること)ただし、出走申込日前180日以内に出走歴のある馬はゲート練習のみとする
    • 長期休養馬(最終出走日(合格した能力検査、高知競馬在籍中に出走した他場の交流競走及び招待競走を含む)から出走申込日までに180日を経過した馬)。ただし、出走申込時に、当該開催編成までの出走が予定されている馬は除く。
    • 出走停止処分を受けた馬
    • 再検査指定馬(再検査指定日の翌日から5日以上経過した馬で、事前にゲート練習を受けること)

発走検査

  • 発走検査とは、発馬機枠入れの馴致状況及び発走調教状況について行う検査をいう。
  • 発走検査に当たっては、補助具の使用は認めない。発送に際し馬が突発的に癖を現し、特別な処置を行わなければならない場合は、規定にかかわらず、発走検査員の認定により、必要な措置をとることができる。
  • 駐立については、全馬枠入れ完了後枠内外からの口取り、尾上げ等補助なしで、概ね1分実施する。ただし、高知競馬で駐立不良(そう狂、起立、突進等)のため、再検査の処置、出走停止の処分を受けた馬は、少なくとも先入れとする。
  • 次のような馬については不合格とする。
    • 枠入れに際し、概ね30秒以上経過しても入らない馬
    • 駐立不良(そう狂、起立、突進等)の馬
    • 出遅れ2馬身以上の馬
    • その他、発走検査員が不適当と認めた馬(補助手段である行為をした場合を含む)

能力検査

ゲートビジョンにもしっかりと「高知競馬能力調教試験」と表示されます
  • 能力検査は、検査員の指示に従い当該発走地点より発走し、次表の距離を制限タイム以内で決勝戦に入線した馬の中から、その健康状態(上り跛行、鼻出血等)及び競争の調教状態(外方逸走、ささり等)等を勘案の上、合否を決定する。
区分 距離 制限タイム
三歳以上 1300m 1分34秒0
二歳 800m 57秒0
1300m 1分34秒0

発走検査及び能力検査は高知けいば開催日当日の競走開始前(検査が1競走のみの場合第1競走発走の概ね1時間半前頃(12レース制の場合は13時30分発走が多い、2競走以上ある場合は開始がさらに早まります)に行われるため、その様子を見ることが可能です。

開催時は、検査馬のリストが検査前日にスタンド1階受付前の掲示板へ掲示されるため、臨場していないと確認することはできませんが、結果については合否判定後速やかに同じ掲示板に掲示されるほか、高知けいば公式サイトにも当日中にパトロールビデオと共に検査結果が発表されています。

高知けいば公式サイト→能力検査

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