2024年2月15日、姫路競馬場で行われた西日本地区交流重賞競走「神戸新聞杯 第53回白鷺賞(重賞I)」(4歳以上登録馬・2000m、雨・良・出走頭数11頭)に、高知けいばから2頭が出走。トランセンデンス(牡6・田中 守厩舎)が吉原寛人騎手の騎乗で好位外3番手から追い上げて2着、またグリードパルフェ(牡8・田中 守厩舎)が赤岡修次騎手の騎乗で出走し、中団の競馬で5着となった。
レースは単勝1番人気に支持された兵庫のラッキードリーム(牡6・新子雅司厩舎・下原 理騎手騎乗)がハナを奪うと直線楽な手応えから一気に後続を突き放して2着のトランセンデンスに2馬身半差をつけて勝利。1着賞金1000万円を獲得した。
単勝1番人気は前走の「園田金盃」で直線に伸びあぐねて3着に敗れ、再調整を経て戻ってきたという過程ではあったものの重賞10勝の実績と高い実力との評価は揺るがずラッキードリームが背負い、1.7倍。
2番人気は重賞3勝の実績で重賞でも掲示板を外さない兵庫生え抜きのツムタイザン(牡6・木村 健厩舎)が3.8倍。
そして昨年の出走は全て中・長距離交流重賞への遠征で全て3着以内にまとめたものの前走の金沢「イヌワシ賞」で頓挫があり約半年ぶりの実戦となるグリードパルフェが3番人気の6.6倍というオッズとなった。
一方、南関東重賞2勝の実績馬ながら高知転入後はC1級1勝にとどまっているトランセンデンスは6番人気で単勝23.6倍という支持となった。
雨が降る中でのレースはラッキードリームがハナを取り切り、ツムタイザンが2番手と、上位人気馬が先導する形となる。好位3番手にトランセンデンスが陣取り、グリードパルフェは中団の内を進む形で全体がよどみなく進む。
後方から位置を上げる馬もおらず、3コーナーを過ぎて2番手以下が進出を図ろうとするもラッキードリームはまだ楽な手応えすら感じられた。直線に入り一気にスパートをかけたラッキードリームは後続をちぎる形となり、完勝といえる形で姫路での初勝利を重賞勝ちで決めた。2番手争いは勝ち馬を追いかけたツムタイザンが直線で脚色が鈍り、一方のトランセンデンスは外から鋭い伸びを見せて2着へ上がるも、勝ち馬とは差が付いた。ツムタイザンは道中の貯金もあり3着を確保している。
一方グリードパルフェは序盤の位置から上げることが出来ず、ゴール前は前から離された4番手集団の中となり、5着で入線となった。
なお愛知のメガゴールド(牡6・川西 毅厩舎)には宮川 実騎手が騎乗し、最後の直線で末脚を見せて4着に追い上げている。
ラッキードリームは父シニスターミニスター、母サクラスリール。2020年北海道デビューで2021年は道営3歳三冠馬に輝いた。2022年に川崎を経て兵庫に転入している。通算成績は29戦17勝(うちJRA1戦0勝)。重賞は昨年9月の園田「第63回姫山菊花賞(重賞I)」以来の11勝目となった。
なお、トランセンデンスは2着賞金400万円、グリードパルフェは5着賞金100万円を獲得。高知けいばの番組賞金には兵庫の競走として7割換算された、280万円、70万円がそれぞれ加算される。
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