2023年10月25日に、28日(土)、29日(日)の高知けいばの出馬表が発表された。競走数は当初編成どおり、両日とも12レース制で開催される。
重賞競走「ネクストスター高知」
29日のメイン競走である7Rの重賞競走「JBCクラシック指定競走 第1回ネクストスター高知」(2歳地方デビュー・1400m)は当初編成どおりの12頭フルゲート。
1~2勝している2歳上位馬が揃ったレースとなる。ここまで1400m戦は準重賞「潮菊特別」でしか行われておらず6頭が初挑戦となる。その準重賞を勝利したウオタカは好位から抜け出す堅実さで3戦全て連対。軸としての安心感は一番高そう。一方、能力の高さは同厩プリフロオールインも負けていない感はあり、今回初めて中1週で使えるところからも気になるところ。あと一歩が続くリケアサブル、距離は長い方がよさそうなシシノブレイブも一角か。シュクメルリは好凡極端という面があるが順番でいうと今回は好であり。
まだ経験の浅いメンバーだけに一発の可能性を秘めている馬は他にもおり、悩ませるところである。
特別競走
28日のメイン、11R「ハロウィン特別」(C2-1選抜馬・1300m)は編成からカプティフ、エターナルフレイムの2頭が回避し10頭立てとなった。前走選抜の2、3着馬が居残り、前走1着馬6頭、2着馬2頭が選抜されている。
転入から6連勝中のブリッツェンシチー、3連勝中ヴォルケニック、7戦パーフェクト連対のペイシャワールドと下から上がってきた好調馬が揃っているものの、ここに転入初戦で一捲りの圧勝劇を見せたサトノアレックスが加わっている。ここも突破するようなら先々が楽しみである。
29日の10Rは「リンドウ特別」(C3-1選抜馬・1400m)。編成からコモドアーズ、パルフェグラッセ、サンマルーンの3頭が回避し9頭立て。前回選抜2着のグッドリドゥンスが居残り、前走1着馬6頭、2着馬2頭が選抜。
3連勝を狙うメイショウエイコウは前走は勝利も僅差。前走が休み明け影響なら2戦目の今回はという感もあるが、前回選抜2着グッドリドゥンスは前回強い相手に対して強烈な追い込みを見せて迫っており、流れが向けば逆転も。コパノスタンリーは馬場が乾いても好走できており馬場問わず対応できそう。転入から3戦全て連対のモメントグスタールは相手が上がって対応ができるかがポイントか。
29日の11R「下津井めがね橋特別」(C1-1選抜馬・1300m)はワグナーコーヴ、デルマルーヴルが回避し10頭立て。前回選抜2、3着馬が居残り、前走1、2着馬が選抜された。
前走は勝馬と末脚の差で2着敗退のジョーロノだが当地での8戦は未だ連対を外しておらず、軸としてはまだ安心感も。とはいえ、叩き3戦目のデルマカミカゼや、これを初戦で破ったダノンマジック、前走1300m戦でも末脚が効いたヤマノマタカあたりは脅かす存在にも。
今週の「一発逆転ファイナルレース」
今サイクルの記者選抜戦はC2級とC3級上からの選抜となっている。
28日は12Rに組まれ、C2-6記者選抜の1300m戦。編成どおりの12頭フルゲート。
初記者選抜馬エイシンリュージュとホウオウハイエスト。全馬3走以内に入着があり、5走以内に複勝圏入りがないのは2頭だけと比較的馬柱の見栄えは悪くない一戦となっている。またヤイロウェイヴのみ前走は選抜戦を走っているなどと何かとひっかけ要素はありそうなメンバー構成となった。
29日も12Rに組まれ、C3-7記者選抜の1300m戦。こちらも回避なく12頭フルゲート。
C3級上ながら初記者選抜は半数の6頭。C1降級3戦目2頭、C2降級3戦目も2頭。また3歳世代の重賞の常連ミズワリヲクダサイや重賞勝ちのあるジェフリー(岩手で重賞勝ち)、ハチキンムスメがいるなど格からの惑わせもあるメンバー構成になっている。また、近5走以内には全馬入着しており、近5走複勝圏内なしは4頭だけ。またジャミールフエルテは5走前にC2勝ちがある。逃げもしくは追い込みとはっきりした脚質の馬もいるため展開もポイントとなりそう。
騎手の騎乗状況
29日の「第1回ネクストスター高知」に吉原寛人騎手(金沢)がウオタカへの騎乗でスポット参戦。この日は5Rでエキストラ騎乗もあり、2鞍の騎乗となっている。