2023年8月12日(土)、13日(日)の高知けいばの出馬表が発表された。競走数は当初編成どおり、両日とも12レースが開催される。
当初編成との変更点
当初編成時点では13日1Rに「2歳新馬」が組まれていたものの不成立となった。これに伴い、2歳既走馬の特別競走3競走を4競走に再編して減少分を補ったため、全体の競走数に変更はなく両日12レース制に変更はない。
また、12日6Rに組まれていた「C2C3混合」は1頭だけ編成されていたC3上格付け馬が出走投票を受けて「C3-2」へ移動し、C2格付け馬のみとなったため「C2-6」に変更。これにより12日12Rの「一発逆転ファイナルレース」は「C2-6記者選抜」から「C2-7記者選抜」へ表記が変更されている。
級 | 当初編成 | 確定編成 |
---|---|---|
C2 | 1~6組 | 1~7組 |
C2C3混合 | あり | なし |
2歳新馬 | あり(1組) | なし |
2歳 | 2~4組 | 1~4組 |
準重賞競走
12日のメイン競走である5Rの準重賞競走「魚梁瀬杉特別」(3歳・1300m)は当初編成どおりの12頭フルゲート。
前走の「栴檀特別」も快勝したデステージョがここも参戦。距離はさらに短縮され1300m戦となるが、同距離で行われた3月の重賞「土佐春花賞」でも不良馬場で1分22秒台をマークして今回の対戦相手にも決定的な差を付けており、中心視はゆるぎない所。
台風影響の降雨の影響が残ると思われる今週、また1300mを味方に付けるなら高い先行力のあるヘニーレットや脚質の割りに軽馬場成績の良いストロベリーツー、安定勢力のグラティアスグーあたりも上位視されそうだが、いずれにせよデステージョの出方次第といえそう。
特別競走
2歳既走馬の特別競走は12日、13日にまたがり各2競走の計4競走で1300m戦。この条件は前述のとおり出走投票時にレースが再編成されている。
1R「オフィウクス特別」(2歳-2・1300m)は8頭立て。
1~4戦して2~3着がある馬での対戦。先行力安定のシンギングユキナ、不良馬場で好走のエールドシャルムに、新馬戦では勝馬が強かったインフォーカスやジョウショーラインは相手が変わって好転なるかという期待ができそう。
2R「ヘルクレス特別」(2歳-1・1300m)戦は7頭立てで既に1~2勝を挙げている馬が揃った。
新馬戦を圧勝したシュクメルリが一躍目立つところだが、安定して上位を確保するテイクノートとの力関係がどうか、また前走で距離が伸びて力を発揮したシシノブレイブも有力候補になってきた。2サイクル後に最初の世代準重賞「堆金菊特別」が近づいており、そろそろ上位候補の絞り込みにも入りたいところ。
13日の1R「スクーツム特別」(2歳-4・1300m)も7頭立て。一番下の組ではあるが全馬賞金は確保している。前に行く脚はあるフリアンディーズや終いの脚はありそうなイガルクやボーラーパレードあたりは見せ場のポイントがありそう。
13日2R「グルス特別」(2歳-3・1300m)は複勝圏入り前後の成績の馬が揃った。
新馬戦は最後に緩んだパンパカパーティーだが先行力は見せており、1300mに変わっても発揮できれば。新馬戦は勝馬が強かったチュウオーラムやピクシースカイも見せ場はあり相手が変わって変わり身があれば。
一方、一般戦の選抜戦。
12日11R「納涼特別」(C2-1選抜馬・1300m)は当初編成からハヌマーンとジョーグランツが回避し10頭立て。前回選抜2着のサンエルセントロ、3着ラブワンダーが居残りとなるほかは前走勝利~3着の面々。
前走で初めて高知で土が付いたサンエルセントロだが、安定して前目から脚を使えており、続けて有力視されそう。軽馬場良績のヒードザコール、先行競馬安定のハーツジュニア、展開次第で末あるジャミールフエルテも注目されそう。
13日の10Rは「ヒマワリ特別」(C3-1選抜馬・1400m)。フェスティヴノンノ、コパノスタンリーが回避して10頭立ての競走となる。前回選抜3着のシゲルハクチョウザが居残り。残るは前走1~3着馬が選抜された。
C3級下を連勝した馬がC3選抜で敗れる流れが続いており、今回は転入から4戦全勝のペイシャワールドがその形に。ここまでは力が違う勝ち方を続けているが今回相手関係は大きく変わっており、今度こそ選抜の波乱続きを止められるかどうか。転入2戦連続2着も見せ場あるエターナルフレイムや強い相手にもまずまずの立ち向かえていたルフィアンキック、三度目の選抜となるシゲルハクチョウザあたりも目立ちそう。
13日のメイン競走「五井山緑地公園特別」(C1-1選抜馬・1400m)は編成からジョーロノが回避したため11頭立てで行われる。前々回選抜勝利のホウオウジャッジ、前回選抜2着のモズゴールドメダルが居残り、残るは前走1~3着というメンバー。
ここまで高知5戦全勝のナムラブルと前々回選抜を勝って同条件出走となるホウオウジャッジがまずは2強感。続けて選抜のモズゴールドメダルやナムラブルには敗れたものの不良の時計は良いジュヴゼーム、同じく不良良績のノクターナリティあたりも上位候補にはなりそう。
今週の「一発逆転ファイナルレース」
今週の記者選抜戦は12日がC2、13日はC3級上で行われる。
22日は12R、C2-7記者選抜の1300m戦。編成から変動なく12頭フルゲート。初記者選抜が4頭おり、5走内に全馬入着歴あり、2~5走前に複勝圏入りが8頭いる。
外枠に先手を主張したそうな馬が見られるため、その辺りが展開を作る形となりそうか。
13日も12Rに組まれ、C3-6記者選抜の1400m戦。ブルーホープ、アースアバンティの2頭が回避したため、5組のユールファーナ、12日2組のムサシフウジンが移動し12頭フルゲート。
初の記者選抜入りは3頭。5走前に勝利した馬が2頭、その他内枠には近5走で複勝圏入り歴のある馬がまとまって入っているほか、展開が向けばという馬もおり混戦感が強い。
騎乗状況
兵庫県競馬での期間限定騎乗を終えた濱 尚美騎手は今週から高知での騎乗を再開。12日は8Rの1鞍、13日は4、7Rの2鞍に騎乗する。
なお、7月最終週の開催中に疾病のため騎乗変更となった永森大智騎手は、今週は騎乗が予定されていない。