(2024年 馬場状態 11/17まで) [良]18 [稍重→良]1 [良→稍重]1 [良→稍重→重]1 [稍重]19 [稍重→重]1 [重]19 [不良→重]1 [重→不良]2 [不良]33
レース編成・編成要領

平成31年度高知競馬番組編成要領より

 2019年4月9日に「平成31年度高知競馬番組編成要領」が発表されました。(高知競馬公式サイトでは2019年4月1日付けとして掲載、同日から適用)
平成31年度高知競馬番組編成要領掲載ページ

 引き続き売上の増加が達成されたことを受け、新年度も賞金の引き上げ、手当の引き上げが行われた他、それに伴うクラス分けの番組賞金の範囲変更や、地方競馬統一となった女性騎手の減量規定の変更など競走関係の変更も行われています。

 例によって、旧要領と照らし合わせながら31年度の要領の変更点を見ていきます。

~番組編成要領~

●「1.出走の資格及び制限」の変更点

 期間の定めで「6か月」とされていた「競技外検査で禁止薬物陽性と判定された馬が出走できない期間」と「鼻出血の出走制限が重くなる2度目の発生期限」はより明確にするためか期間が「180日」と改められています。

●「4.番組賞金」の変更点

 (1)(ア)で規定されている番組賞金の算出対象期間については開催日程に合わせて記述が変更されており、今年度は基本どおり9月までの開催は2017年4月1日~編成日までの番組賞金、10月以降は2017年10月1日~編成日となります。なお、出走履歴に応じた番組賞金の換算率に変更はありません。

●「5.二歳及び三歳馬の取扱い」の変更点

 (1)に規定されている一般格への編入格付けの基準が2歳馬については番組賞金がこれまでの「30万円に達した場合」から「50万円に達した場合」に改められ、2歳格にとどまる期間が長くなりました。3歳馬は引き続き30万円のままで変化がないため、翌年1月の最初の編成時に番組賞金30万~50万未満の2歳格馬が一般格C3下に編入される異動が生じます。
 なお、(4)で規定されている3歳格の競走は例年通り2019年9月30日までとなります。

●「6.番組の編成について」の変更点

 (1)で規定されている年間サイクル数は30年度と変わらず年間30サイクルです。一方、(4)の競走馬の級区分については新年度から下記の通りとなり、C1級以下の一般格各級の範囲が広げられました。このため、新年度は昇級のペースがやや抑えられると思われます。

           (旧)           (新)
一般格 A級  460万超         520万超
    B級  330万超~460万    390万超~520万
   C1級  210万超~330万    260万超~390万
   C2級  130万超~210万    170万超~260万
   C3級上  80万超~130万    100万超~170万
   C3級下     0~ 80万        0~100万
3歳       30万未満の3歳馬   30万未満の3歳馬
2歳       30万未満の2歳馬   50万未満の2歳馬

 一方、(6)(イ)の級を指定する特別競走(=A~C3級の1組選抜戦)の選出規定が若干見直しされており、選考の参考となる馬の前走が重賞・準重賞の場合は「当該級における90日以内の直近の競走」も参考の対象にすることが追加されています。また、長期休養馬を選出しない規定について、最終出走日から出走申込日までの経過期間を「3か月」から「90日」へ改められています。
 同様に(7)の他場ダート交流重賞出走馬・他場重賞1着馬の最上位競走強制編成ルールの長期休養馬への適用除外期間も「3か月」から「90日」に改められています。
 そのほか、重賞・準重賞出走馬が2着以下の際、同じサイクル内で自己条件の一走目がまだある場合はそこへ追加編成できる規定が加えられています((9))。

●「8.負担重量」の変更点

 (1)(カ)に定める「別定重量1」(A-1選抜、オープン準重賞)における直近最上位競走・他場重賞勝利馬へのハンデ起算日の年度後半の計算開始日が開催日程に合わせて変更され、新年度は2019年10月1日の競走からハンデを一旦リセットとする形になります。
 また、(2)の騎手の免許取得期間・勝利度数に応じた減量特典が「女性騎手」と「騎手免許の通算取得期間5年未満の(男性)騎手」に区分されそれぞれ規定されています。(男性騎手は内容に前年度からの変更なし、女性騎手は「2019/3/25 騎手・調教師情報」の通り)

~平成31年度 高知競馬重賞競走等一覧~

●「重賞競走」の変更点

 開催日程発表時に既にあわせて発表されていますが、西日本地区持ち回りの所属場デビュー馬限定ダービー競走「西日本ダービー」が本年度は高知で開催されるためこの競走が追加されています。

●「準重賞競走」の変更点

 「高知・佐賀スタリオンシリーズ」が1競走追加され、次の3競走となります。全てオープン準重賞(負担重賞:別定1)となります。なお、前年度までの「アンライバルド賞」は設定されません。

・「トーセンジョーダン賞」(4歳以上1600m)※前年どおり
・「ミッキーロケット賞」(3歳以上1400m)
・「ニシケンモノノフ賞」(3歳以上1400m)

 また、次の準重賞が追加されます。

・「瀬戸特別」(3歳以上1400m・負担重量「別定1」)
・「満点星(どうだんつつじ)特別」(3歳1300m 定量戦)
・「土佐寒蘭特別」(3歳1600m 定量戦)

~平成31年度 高知競馬重賞競走等選出基準~

 準重賞競走については「サラブレッド系」との条件が設定されていたのですが、もともと黒船賞以外の重賞や特別競走にはその記載がなかったためか、今回削除されています。

~平成31年度 高知競馬馬検査実施要項~

 他要項と同様、期間設定が「6か月」だったものは全て「180日」に改められています。

~平成31年度 高知競馬賞金諸手当等支給要領~

●「1.馬主に対するもの」の変更点

(1)賞金

 重賞の1着賞金について、「福永洋一記念」が「高知県知事賞」「高知優駿」と同じ1着500万円に増額。また、その他の1着250万円の古馬重賞が1着300万円へ、2歳・「高知優駿」以外の3歳重賞が1着250万円に改められています。
 なお、「黒船賞」については入着賞金の変更はなく賞金配分も150方式のままですが、着外賞金が20万円から42万円(1着の2%)に増額されています。
 準重賞以下の競走での1着賞金変更は「C3級特別競走」「3歳特別競走」が1着30万円から40万円、「C3級普通一走目」が1着20万円から30万円に増額されています。C3級については昨年12月にマイル戦のみ一足先にこの額に上がっていましたが、距離関係なく同額となっています。

(2)出走手当

 一走目については1頭5万円から6万円に増額となっています。

●「2.調教師に対するもの」の変更点

 (2)調教管理手当が「黒船賞」以外について1頭5,000円から7,000円に増額されています。

●「3.騎手に対するもの」の変更点

 (2)騎乗手当が「黒船賞」以外について1騎乗5,000円から7,000円に増額されています。

●「4.きゅう務員に対するもの」の変更点

 (2)引き馬手当が「黒船賞」以外について1頭4,000円から5,000円に、(5)きゅう務手当て(担当馬の出走で支給)が1頭1,000円から2,000円に増額されています。

 2019年度の高知競馬の形態がこれでひとまず固まりました。また1年間思い思いの見方で楽しんでいきましょう。

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