(2024年 馬場状態 12/1まで) [良]19 [稍重→良]1 [良→稍重]1 [良→稍重→重]1 [稍重]22 [稍重→重]1 [重]19 [不良→重]1 [重→不良]2 [不良]33
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[名古屋・秋桜賞]アンティキティラ2着

2023年9月5日、名古屋競馬場で行われた地方全国交流の重賞競走「GDJ2023 中京スポーツ杯 第17回秋桜賞(SPI)」(3歳以上牝馬オープン・1700m、晴・良・出走頭数10頭)に、高知けいばからアンティキティラ(牝4・別府真司厩舎)が畑中信司騎手の騎乗で出走。中団から進出し、直線は内で粘る形で2着となった。

アンティキティラ号(202.6.17撮影)

レースは単勝2番人気に支持された地元名古屋のブリーザフレスカ(牝4・塚田隆男厩舎・塚本征吾騎手騎乗)が後方から一気に捲って直線では独走、2着のアンティキティラに大差を付け勝利し1着賞金700万円を獲得した。

単勝人気は、通算31戦21勝で前走の園田「第16回兵庫サマークイーン賞」を快勝し遠征でも高いパフォーマンスを発揮したハクサンアマゾネスが単勝1.5倍で抜けた1番人気。昨年秋の転入以降13戦全て3着以内で前々走の同距離「トリトン争覇」で重賞初制覇となったブリーザフレスカが4.2倍の2番人気、浦和「しらさぎ賞」、金沢「読売レディス杯」と牝馬重賞を2戦連続3着にまとめているグランパラディーゾ(名古屋)が3番人気の6.7倍となり、アンティキティラはやや離された単勝13.6倍の4番人気となった。

レースは序盤から内から先頭に立ったウィップラッシュ(名古屋)が逃げる展開となり、2番手集団が固まって逃げ馬を見る形となる。3コーナー過ぎで逃げ馬との差が無くなり、まずグランパラディーゾが先頭を捕まえるが、先行勢の勢いが鈍く、中でも人気のハクサンアマゾネスは早々に脱落する。ここで後方待機だったブリーザフレスカが外を一捲りすると、直線は一頭違う脚を見せて他馬を置き去りにし、2.1秒差を付ける圧勝となった。「秋桜賞」の地元名古屋所属馬優勝は第8回(2014年)のピッチシフター以来。
一方、アンティキティラは内々でしぶとく位置を守る形となり、他の先行勢が直線で一杯となり、後続が殺到する中でなんとか2着を確保。クビ差まで迫った3着は、道中では中団を外目に回っていたジュランビル(大井)が追い込んだ。

ブリーザフレスカは父ロードカナロア、母レイナアラ。2022年に3歳でJRAデビューの後名古屋へ移籍。通算成績は地方14戦9勝(JRA5戦0勝)。重賞は2勝目となった。

直前に同距離の地元B級戦が行われ、こちらと同じ勝ち時計ではあるものの、レースの上り3ハロンは「秋桜賞」の方が3秒も遅いというハイペースからの消耗戦という異様な展開となったが、前目で鈍らず残したアンティキティラの底力は見せたレースとなった。これで2戦連続の遠征2着となる。
なお、アンティキティラは「グランダム・ジャパン古馬シーズン」の競走を3走しており、表彰対象の基準を満たしている。今回「他地区の全国交流競走を3着」として9ポイントを加算して23ポイントとなり、36ポイントのジュランビルに次ぐ暫定2位に浮上した。シーズンは残すところ10月1日の大井「第20回レディスプレリュード(JpnII)」のみとなる。

なお、アンティキティラは賞金245万円を獲得。高知けいばの番組賞金には名古屋の競走として9割換算された、220.5万円が加算される。

(NAR「地方競馬情報サイト」掲載レース結果→こちら

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