平成27年6月29日付で高知競馬番組編成要領の一部改正が発表されています。今回は2歳新馬戦の実施が迫ったことに伴う当該競走の番組賞金の取り扱いと、C3級在籍馬の賞金累積による偏在を解消するために「上」「下」の区分を賞金再計算をまたずに切り替える新ルールが発表されています。
●2歳新馬戦の番組賞金の取り扱い
今年度から設定された特別競走扱いの「2歳新馬」戦。1着賞金がA級特別競走の倍以上となる50万円という設定だけが先行発表されたため、そのままなら勝ち馬は一気に2歳格を卒業し、C3(上)の上位まで上がってしまうことになりかねなかったのですが、さすがにそれはムチャであったようで、今回番組編成要領4(1)(イ)の出走場・競走ごとの番組賞金換算率表に新たに「高知競馬の新馬競走(特別競走)=30%」という設定が加わりました。
これにより、勝ち馬でも50万円×30%=15万円、5着馬で2万5千円×30%=7千円(千円未満切捨て)の番組賞金加算にとどまることとなります。
●C3級内の「上」「下」区分の途中切り替え
平成26年度よりC3級は番組編成上でのみ番組賞金30万円超の「C3(上)」と30万円以下の「C3(下)」に区分され、2週4日間サイクルの際に前半週は「C3(上)」が一走目、後半週は「C3(下)」が一走目という形が取られています(表向きはどちらも「C3」としか表現されていません)。
しかし、4月もしくは10月に賞金が再計算され、競走が進み各馬の番組賞金が累積していくと、徐々に賞金の低い馬が減っていき、結果上下で組数に差ができる現象が見られるようになっていました。
平成26年度上半期 当初:(上)8組 (下)4組 →終了時:(上)7組 (下)3組
平成26年度下半期 当初:(上)8組 (下)9組 →終了時:(上)7組 (下)6組
平成27年度上半期 当初:(上)9組 (下)6組 →6月末:(上)8組 (下)4組
組める組の数が前半後半で偏ると、二走目を組める数も偏ってしまうなどレース編成上の問題が生じる恐れがでてきたとも考えられ、これに対応するため番組編成要領6(4)の級区分表が改正され、賞金の累積が進む賞金計算の起点が固定される半年間のうち、前半の3か月と後半の3か月でC3(上)と(下)のボーダーラインを変える取り扱いが取られることとなりました。
(旧)C3(上)60万円以下 C3(下)30万円以下
(新)C3(上)60万円以下 C3(下)4/1~6/28、9/23~1/1 30万円以下
6/29~9/22、1/2~3/27 40万円以下
これにより、後半3か月はC3(下)からC3(上)に移るにはちょうどもう1勝分賞金を加算する必要が生じることとなり、C3(下)の在籍頭数がその分多くなるということになります。また、切り替わりのタイミングで番組賞金30~40万の馬は3か月のタイミングで自動的に半降級(7月)もしくは半昇級(1月)という形になります。
なお、2歳馬・3歳馬の一般格への編入もこのボーダーと同じ番組賞金30万円となっていましたが、こちらは変更がないため、時期によってC3(上)、C3(下)に編入級が変わることとなります。