(2024年 馬場状態 11/17まで) [良]18 [稍重→良]1 [良→稍重]1 [良→稍重→重]1 [稍重]19 [稍重→重]1 [重]19 [不良→重]1 [重→不良]2 [不良]33
高知けいば レース情報

高知けいばのゼッケン

初回作成:2015.12.2
更新:新馬戦の画像を更新。

競馬の必須アイテムのひとつである出走馬に付けられる馬番号を表示したゼッケン。単に馬の識別の役割のみならず、色を変える事で観客に対して特別なレースであるとの意識付けを与える演出の道具となったり、さらには馬名やレース名が付されたものは1回限りの品でもあることからコレクターズアイテム化するなど、その存在感は大きなものです。

高知けいばでも競走の種別に応じて使われているゼッケンは異なっており、中にはめったに見れないゼッケンもあります。どんなゼッケンが使われているのか見てみましょう。

普通競走

普通競走で使用されているのは、枠番の色地に馬番号だけが表示されているゼッケンです。このゼッケンはビニール系の素材で作られており、見た目にもJRAで使われている馬名入りゼッケンより厚手に見えます。…おそらく繰り返し使う前提になっていると思われ、洗っても崩れない丈夫なものになっているようです。以前はいくつかの競馬場で枠色ゼッケンが使われていたようですが、現在では金沢競馬場でしか見られないようです。一方、ばんえい競馬にも範囲を広げると、形は大きく異なりますが帯広競馬場も普通競走用ゼッケンでは枠色があしらわれています。

[白1]2015.7.20 2R ランドプレジデント[黒2]2015.7.20 12R セトパラダイス
[赤3]2015.7.20 10R マルチヴィグラス[青4]2015.7.19 12R ビューティガッキ
[黄5]2015.7.19 9R メイクアダッシュ[緑6]2014.11.9 11R ドゥルキス
[橙7]2015.7.20 10R カミノネガイ[桃8]2015.7.20 12R ファイトオングラス

1枠1頭であればこのように1頭ずつゼッケンの色が違います。しかし、高知競馬は最大12頭立て。頭数が1頭増えるごとに8枠から順に2頭ずつになるため、色がずれていきます。このため、同じ番号でも2~3色ゼッケンが用意されています。

[黄6]2014.11.9 1R ドレスアフェアー[緑7]2015.7.18 10R エイドリアーン
[緑8]2015.5.6 3R ハヤイネペコチャン[橙8]2015.7.20 6R アキノムーン
[橙9]2015.7.18 3R ラビットアドゥール[桃9]2015.7.19 12R ルナレインボー
[橙10]2015.8.30 1R コスモマスタング[桃10]2015.8.29 5R ケイアイサンダー
[桃11]2015.8.30 2R ロックザパーティ[桃12]2015.5.6 1R テアトログレコ

特別競走・準重賞競走

特別競走、準重賞競走は赤地に白字の馬番号だけが入ったゼッケンが使われます。色を変えるだけでささやかながら「特別競走」のアピールになっているといえます。一方、2013年から復活した準重賞競走もこのタイプ。…準重賞で特別競走よりも別格なんだぞっというアピールにゼッケンを変えないのかなと復活当初はちょっと楽しみにしてたのですが、なし。まあ特別競走の格上げで準重賞になったレースも多いですからしゃあないか…。なお、年に数度程度の開催ですが、「はりまや盃」「桂浜盃」といったJRA所属馬との条件交流競走も、競走種別は特別競走のためこのゼッケンとなります。

他場は岩手競馬と笠松競馬場が特別競走では全馬赤ゼッケンとなっていますが、ほかは普通競走も特別競走も同じゼッケンだったりするところもあれば、高知と考え方は同じながら青地のゼッケンで統一している門別競馬場、緑の名古屋競馬場のようなケースがあったり、兵庫県競馬のように特別競走にも性質で種類分けをして色を何パターンか用意していたりとこのあたりは競馬場ごとの個性がみられます。

[1]2015.8.29 1R ロロンチュアン[2]2015.8.29 1R リワードヴァロン
[3]2015.8.29 1R ハチキン[4]2015.8.29 1R トサノナデシコ
[5]2015.7.20 11R ダンスママ[6]2015.7.20 11R レオキングダム
[7]2014.11.8 10R クロクモ[8]2015.7.20 11R カツノセカンド
[9]2015.7.20 9R シンゲツ[10]2014.7.21 11R マインダンサー
[11]2014.11.8 10R トラブルメーカー[12]2014.4.28 3R ファンドリカップ

新馬戦(特別競走)

高知けいばの新馬戦は全国的にも珍しい特別競走で行われているため、ゼッケンは全馬赤ゼッケンを付けて走っていました。しかし、新馬戦には馬名入りゼッケンを付けて欲しいと希望する声が全国的に馬主サイドから上がっていたそう。このため、できる場から馬名入りゼッケンを導入していましたが、2023年には全ての平地地方競馬が採用、高知けいばもこの年から導入しました。

(2023.8.27撮影)

ゼッケンは水色地に黄字の配色となっています。重賞とフォントやレイアウトは同じですが、高知競馬では2歳新馬戦にレース名は付されていないため、両側とも馬番と馬名が付けられています。

重賞競走

高知けいばの重賞競走は、紫紺地に黄字で馬番号だけでなくレース名と馬名も併記されたゼッケンが全ての重賞で使用されます。

このタイプのゼッケンはごくまれに重賞優勝馬や上位入賞馬のものがレース後にファンに抽選でプレゼントされたり、大きな行事の際に過去のストックがプレゼントされることもあります。他場は基本的には馬名・レース名入りで1回限りのゼッケンを用意することが多いものの、馬齢や牝馬限定など重賞の種類によってデザインを変える所も多くあります。

(馬名側)

[1]2014.7.20 7R リワードアンク[2]2013.4.29 7R ブレーヴキャンター
[3]2013.9.22 6R セトノジャーニー[4]2014.11.9 7R オオミカミ
[5]2014.6.15 6R ヤマト[6]2013.4.29 7R ノーブルマン
[7]2015.8.30 7R ミシシッピデルタ[8]2014.7.20  7R ウェザーサイド
[9]2013.9.22 7R クリノテンペスタ[10]2014.11.9 7R ヒロカミヒメ
[11]2014.11.9 7R ザグ[12]2017.6.18 7R マルヨアキト

(競走名側)

馬名の入っていない反対側は番号の下に「第○○回×××賞」と競走名が入っています。両面を組みあわせると、あああの時に付けてたゼッケンなんだ…とわかります。長い競走名でも回数と重賞競走名が略されることなくちゃんと入っています。
こちらはいずれも年に1~2回行われる使用済ゼッケンプレゼントで一定額の投票券購入と引き換えに頂いたものを引っ張り出してきました。競走で被った砂や毛、また馬の匂いがついたままだったりします。  

騎手交流競走(特別競走)

現在定例の競走としては「全日本新人王争覇戦競走」と「ヤングジョッキーズシリーズ トライアルラウンド高知」で使用されるタイプ。招待騎手との騎手交流戦の際、緑地に白文字でレース名と所属・騎手名・馬番号が入ったゼッケンが使用されることがあります。このタイプは「新人王~」以外にも2015年の騎手中央地方全国交流戦「ジョッキーズバトル・洋一カップ」や、廃止後各地へ移っていた元福山競馬場所属の騎手を集めて2016年に行われた「福山けいばメモリアル競走」でも登場しました(定例的な騎手交流戦はほかに毎年秋に行われる「浦和・船橋・大井・川崎・高知(UFOKK)ジョッキーズ競走」がありますが、こちらは赤の特別競走ゼッケンで行われています)。

騎手名側
競走名側
洋一カップ記念ミニゼッケン

一時期飾られていた「洋一カップ」開催記念に作られた出場全騎手のサイン入りミニゼッケンを納めた記念の額。ゼッケンがレースを象徴するアイテムであることを示す一品。

なお、2021年に実施された「レディスジョッキーズシリーズ高知」では紫紺地に白文字でレース名と所属・騎手名・馬番号が付いたゼッケンが使用されていました。この色使いのゼッケンは前回開催の2009年の時にも使用されており、LJSはこのデザインとされているのかもしれません。

騎手名側
競走名側

調教用ゼッケン

競馬を扱うテレビ番組でレース前のJRAの馬の調教の様子が放映されることがありますが、その時には数字が2段で書かれたゼッケンを見ることがあります(GIが絡むと特別バージョンになるようですが)。高知競馬場でも同様のゼッケンが使われており、数字が2段書きされた黒ゼッケンが馬に装着され、どの馬かを識別するようになっています(ネット上をさまようと、高知競馬場の厩舎区画を映したちょっと古い画像を見つけることができるのですが、それには白ゼッケンをつけている様子も見られます。今もあるのかはうかがいしれず…)。

通常はまずお目にかかれないゼッケンですが、「J-PLACE高知」など朝から場外発売がある場合は午前9時過ぎに競馬場内に入れるため、開門直後くらいならごくまれに調教をやっている馬に出くわすことがあります(画像左)。また、能力検査の際に検査は受けないものの練習的に混ざっている馬がいることもまれにあるため、その時は調教ゼッケンをつけている様子が見られます(画像右)。

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