NARデータベースより、3頭の転入、3頭の退厩が確認できました。中央5勝の元中央オープン馬、リバティバランスが転入しています。一方、4年あまり高知競馬の下位級で走り続けたエムテイハチマンが退厩となりました。
(転入)セイユウホワイト(牡2 佐賀・松島 壽厩舎→雑賀秀介厩舎) 番組賞金 35,000(2歳)
父ホワイトマズル 母キシュウハピネス 佐賀6戦0勝
2013年7月デビュー予定も取消となり、翌8月に佐賀2歳4組新馬900m戦で初出走し3着。しかし、その後は着外と6頭中5着の成績と精彩を欠いていました。場所を高知に移して仕切り直しとなるでしょうか。
(転入)プリンシアルーナ(牝3 船橋・松代 眞厩舎→胡本友晴厩舎) 番組賞金 1,005,000(C1)
父マイネルラヴ 母ワタシノキモチ 中央7戦0勝 南関東3戦0勝
2012年10月、東京2歳新馬芝1400m戦でデビュー。翌月の福島2歳未勝利島1200m戦で4着し、ダートに転向。中山での1200m戦で連続3着と好走を見せますが、2013年春以降は福島2戦と函館のダート短距離ではいずれも着外に終わり、3歳未勝利戦終了とともに船橋へ移籍し、南関東C2格付けで12月まで3戦するもこちらも着外に終わっています。ただ、着外のレースもそこまで酷い負け方ではないだけに、高知で変わり身があるかもという感じがします。
(転入)リバティバランス(牡6 川崎・内田勝義厩舎→松木啓助厩舎) 番組賞金 7,070,000(A)
父ネオユニヴァース 母エアピース 中央19戦5勝 地方3戦0勝
2009年12月、中山2歳新馬芝2000m戦でデビューも12着。2戦目からダートに転向すると変わり身を見せ2戦で未勝利脱出。途中芝2戦をはさむも、主にダートの中~長距離戦線で使われ、2011年12月の阪神1600万下条件「サンタクロース特別」ダート1800m戦を1番人気で勝利し、オープン入りを果たします。2012年には京都で行われた5月の「東海ステークス(GII)」、11月の「みやこステークス(GIII)」と重賞も使われましたが、この年は結局入着ならず、その後川崎へ移籍となります。
2013年は地方全国交流の「報知オールスターカップ」5着をはじめ3戦して5着2回。6月の川崎「短夜特別」1700m戦6着を最後に休養しており、そのままま高知移籍となっています。番組賞金には2011年11月の東京「赤富士ステークス」3着と、前述の「サンタクロース特別」1着の賞金があまりにも大きいため、A級となっていますが、来年春には中央時代の賞金は計算外になるため、それなりに好成績を続けない限り、大幅な降級が予想されます。
(退厩)アポロキュート(牝2 那俄性哲也厩舎) 最終番組賞金 8,000(2歳)
高知成績 8戦0勝(通算 10戦0勝(うち中央2戦0勝))
2013年夏、この年の2歳馬の中では早い段階で高知に転入。このため、当初は3歳戦、秋からは2歳戦開始まで古馬とC3で走っていました。9月の転入2戦目、3歳-4で4着に入ったのが唯一の入着。2歳戦を3走も結果が出ませんでした。
(退厩)エムテイハチマン(牝7 炭田健二厩舎) 最終番組賞金 228,000(C3)
高知成績 145戦4勝(通算 150戦4勝(うち中央5戦0勝(うち地方交流1戦0勝)))
中央では新馬戦5着のみの5戦(うち名古屋での交流戦1戦)未勝利で2009年秋に高知へ。当時はA~E級の格付け形式で、現在のC3にあたるE級格付けでスタート。転入初戦を勝つとしばらく入着を続けるも、その年の冬から一旦不振に。しかし、春になって、2010年4月のC3-7記者選抜(この頃は記者選抜に「一発逆転~」の冠もなく、最終に組まれないことも多かった)で転入以来の2勝目を挙げると調子を戻し、翌月のC3-2で3勝目。その後は入着の賞金が重なって2010年9月にC2昇級。昇級初戦の二走目戦C2C3混合で4勝目となりますが、これが最後の勝利。C2でも入着前後の成績が続き、小刻みに賞金は重ね、2011年春に一旦C3へ降級も7月には再昇級。しかしこのあたりから徐々に入着からも遠ざかるようになり、秋に再びC3へ降級すると、この後はC3にとどまることとなりました。
二走目連闘も多かったほか、実に17回の記者選抜出走歴があるなど、高知競馬をよく見ていれば自然に記憶に残るタイプだったかもしれません。18回目となる12月の「一発逆転ファイナルレース(C3-12記者選抜)」への登録があったものの、回避しそのまま退厩。結果的にはニ週前の「ファイナルレース(C3-8)」11着が最終出走となっています。長い間お疲れ様でした。
(退厩)レディオブトゥデイ(牝5 胡本友晴厩舎) 最終番組賞金 423,000(C3)
高知成績 25戦2勝(通算 81戦4勝(うち中央5戦0勝))
中央4戦未勝利から、2011年7月に高知に移籍し5戦2勝。2か月あまりの在籍で一旦中央に戻るも、1戦だけで11月には福山へ移籍。しかし、福山でも入着はすれどなかなか勝てず、16戦目となる2012年5月の「モーニングとく戦」C3一でようやく初勝利を挙げ、C2に昇級します。翌月のC2三C3一で2勝目を挙げますが、その後はまた入着はすれど勝てないまま。福山競馬の最後まで走ったものの、2勝でC2格付けのまま終了しました。
その後は福山競馬所属だった胡本厩舎とともに2度目の高知へ移りC3でスタート。しかしここでも入着はあれど勝てず。それでも、入着賞金が重なって7月にはC2に一旦上がるも、10月にはまたC3へ。2度目の高知での20戦では、着外は9戦と、掲示板入りの方が多かったものの結局勝利は挙げられず、12月のC3-4での5着が最終出走となりました。
(2013/12/11時点 高知競馬在籍馬 432頭)